ラブトライアングル６

断ろうか迷ったものの 先輩の厚意を無駄には出来ないと思い

途中まで先輩の傘に 入れてもらうことにした

ｼﾞｮﾝｸﾞｸがﾎｿｸの右側の傘に ぎこちなく入っていく

ふわっ

いい匂いする

僕が先輩の香りに 気をとられていると…

ぐいっ

先輩が僕のことをそっと 自分の方へ引き寄せる

肩を寄せ合ったふたりが 昇降口を出ていく…

先生はもう少し自分のことを 大切にした方がいいです

先生もコンビニ飯とか 食べるんですね

口いっぱいにおにぎりを頬張る ｼﾞｮﾝｸﾞｸの姿を思い出すｿｸｼﾞﾝ

周りを見渡しても 男同士の相合傘は自分たちだけだった

先輩が優しく微笑んでくれたから 僕の緊張は少しほぐれた…

ﾎｿｸが興味深そうに話に食いつく

ｼﾞｮﾝｸﾞｸのことを可愛がっている 兄の姿を想像する

初めてかも…

少しの沈黙の後、ﾎｿｸが口を開く

自分の顔の前で手をブンブン振りながら 断るｼﾞｮﾝｸﾞｸ

眉尻を下げて残念そうにするﾎｿｸ

僕が応援したくなるのは ｼﾞｮﾝｸﾞｸだけだと思うけど…

ｼﾞｮﾝｸﾞｸの返事を心待ちにするﾎｿｸ

君に見てもらえるなら 頑張れそう

ピロン♪

スマホのメッセージを確認する

僕は話をウヌの方へ向けようとする

翌日

ｼﾞｮﾝｸﾞｸがシューズロッカーを開けると 一通の手紙が入っている

その手紙を開いて読む

『今日の放課後屋上に来い！』

放課後…

手紙の主が気になるｼﾞｮﾝｸﾞｸは 仕方なく屋上へと向かうことに…

好奇心に背中を押された ｼﾞｮﾝｸﾞｸが歩みを進めると…

ｼﾞｮﾝｸﾞｸの姿を見つけるなり 鋭く睨みつける２年生

つづく