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ネオン
ネオン
気長に待っていただきありがとうございます!
まぜ太
俺に冷たく言い放つ
ちぐさくん
この時に俺は芸能界がいかに恐ろしいところなのかを知った
それから俺らは本格的にグループ活動を始めた
でも最初にまぜたんが言ってたように俺らは表面上だけは仲良くいた
オフの時に遊ぶなんてあり得ないほど仲が悪かった
そして俺は気づいた
人気のある芸能人ほど裏が多い
あの人気俳優も
いろんな番組で引っ張りだこのMCも
俺の大好きだったアイドルだって
裏ばかり
あの日みんなと会った時から俺はもう芸能人は信用できなかった
そんな俺に追い討ちをかけたのは一つのニュース
俺の大好きだったアイドルのスキャンダルが取り上げられた
女とホテルに入っていたらしい
そのアイドルはグループを抜けネットでは誹謗中傷の嵐
芸能活動をやめたらしい
俺は学んだ
裏の多い芸能人はいつかやらかす
だからそういう奴らと仲良くしてはいけない
裏の多い奴らとは…
仲良くしない
そうだよ、みんな裏…嘘ばかり
…
みんな、なのかな
けちゃは?
けちゃは本当に裏があったかな
…
けちゃ
ちぐさくん
俺は驚いた
だってここは人気の少ない裏路地
なんで…
けちゃ
あはは、と笑うけちゃは肩を上下させるほど息が上がり
ズボンには水たまりの跳ねた水が染み込んでいた
ちぐさくん
あぁ、そうだけちゃには裏がない
どこまでも真っ直ぐで優しい
この温もりに偽りなんてない
けちゃなら…
けちゃ
慌ててカバンからハンカチを出して俺に渡そうとしてくる
けちゃ
そのハンカチは昔から使っているのかすごく色落ちしていたが柔らかかった
ちぐさくん
けちゃ
心配そうに俺を見てくれる
ちぐさくん
けちゃ
そう言って俺を見る彼の目は澄んでいた
ありがと!