テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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お客様、そして___。/いむしょー

第1話 - お客様、そして___。

401

2023年01月20日

#いれいす

#いれいすBL

#いむしょー

こっこ🎍☕️

こっこ

やっぱね、連載ばっか書いてると短編も書きたくなるんですよ(？)

こっこ

というわけでいむしょーで

こっこ

「お客様、そして___」

こっこ

スタート〜

初兎

はぁ、疲れた…

初兎

もうこんな暗い…夏はもっと明るかったのに…

初兎

…あーあ、なんか楽しいことでも起こらんかなぁ

-hotoke-

君ぃぃぃぃぃ！！

初兎

ﾋﾞｸｯ

-hotoke-

ｷﾞｭｯ(腕にしがみつく)

-hotoke-

ホスト来ないっ？ﾆｺｯ

初兎

…は？ホスト？

-hotoke-

そ！ホスト！

初兎

いや俺男やし…

-hotoke-

いやいや今は男の人でもホスト来る人多いんだよ？

初兎

あーそうなんですね…

初兎

でも俺は興味な…っちょ、離して…

-hotoke-

いーじゃんいーじゃぁん！

-hotoke-

ほら行くぞー！

初兎

ちょ、もう…

ｶﾗﾝｶﾗﾝ…

初兎

…うっわ、すご……

-hotoke-

お姫様連れてきました〜！

初兎

は？姫…？

-hotoke-

えへへ、なんちゃって♡

-hotoke-

ほら座って座って〜！

初兎

う、うん…

-hotoke-

…さて、ご注文は何に致しますか、お姫様？

初兎

…あの、その呼び方やめて…//

-hotoke-

え、嘘照れてるぅ！？

-hotoke-

かわいいーっ！

初兎

うるっさいな！//

初兎

…そういえば、名前なんて言うん？

-hotoke-

あ、僕？

初兎

うん

-hotoke-

僕はねー、いむくんって言います！ほとけって呼んでね〜！

初兎

了か…

-hotoke-

待ってごめん嘘間違えた待って

-hotoke-

もっかいやらせて

初兎

あ、どーぞ…

-hotoke-

僕はほとけっていいます！いむくんって呼んでね！

初兎

…逆やったん？

-hotoke-

えへへ、間違えちゃった

初兎

……計算？

-hotoke-

違う違う違う！

-hotoke-

マジで素で間違えた

初兎

そんなん間違えるんや…

-hotoke-

まーいいじゃんいいじゃん！

-hotoke-

君は？

初兎

俺は…初兎

-hotoke-

しょうくんっていうんだ！

-hotoke-

漢字どうやって書くの？

初兎

…はつうさぎって書いて、しょう

-hotoke-

え…

-hotoke-

すごーい！珍しいね！

-hotoke-

めっちゃいい名前じゃん！

-hotoke-

僕好きだよ〜

初兎

…そっ、か、ありがと

-hotoke-

あ、で…注文どうする？

初兎

えっと…

-hotoke-

あ、初めてだしメニュー分かんないよね！ごめんね…！

-hotoke-

えっとねー、僕からのおすすめはこれ！

初兎

シャンパン…？

-hotoke-

そう！シャンパン！

初兎

でも、高…

-hotoke-

あ、大丈夫！初めての人は半額になってるの！

-hotoke-

だから、2000円の半額で、1000円！

-hotoke-

どう？お得じゃない？

初兎

……

初兎

(…まぁ1000円なら払えるし……)

初兎

(騙されたとでも思って、頼んでみるか)

初兎

…じゃあそのシャンパン、お願いします

-hotoke-

！

-hotoke-

りょーかいですっ！

-hotoke-

お持ちしましたよ、お姫様♡

初兎

…だからその呼び方……

-hotoke-

あはは、ごめんごめーん♪

-hotoke-

さ、飲も飲もー！

初兎

うん…

-hotoke-

…飲まないの？

初兎

え、俺からでいいの？

-hotoke-

いいに決まってるじゃん！w

-hotoke-

しょーちゃんが頼んだんだよ？

初兎

たしかに…

初兎

んじゃ、いただきます

-hotoke-

どうぞ〜

初兎

…ｺﾞｸｯ

初兎

……美味しい

-hotoke-

でしょー？

-hotoke-

僕のおすすめだからね！

初兎

…ふふっ

-hotoke-

あ、笑ったぁ！

初兎

え？

-hotoke-

しょーちゃんここ来てから1回も笑ってなかったからさ？

-hotoke-

よかったぁ〜

初兎

…そうかな？

-hotoke-

そうだよ！

-hotoke-

…って、時間大丈夫？

初兎

時間…？

初兎

っあ、やばっ！もうこんな時間…！？

-hotoke-

そろそろ帰る？

初兎

帰るっ…！

-hotoke-

りょーかいっ

-hotoke-

じゃあまた来てね、しょーちゃん！ﾆｺｯ

初兎

っ……

初兎

…うん、時間があったらな

初兎

…はぁ、暇やな…

初兎

…行ってみるか

ｶﾗﾝｶﾗﾝ…

-hotoke-

いらっしゃ…あ、しょーちゃん！

初兎

やほ〜

こんな感じで俺は、毎週毎週そこへ行った。

暇でやることがないんだから仕方ない、と自分に理由をつけて。

気付けばいむくんは、俺の支え、救いになっていた。

そんなことをして1ヶ月ほど経ったある日…。

初兎

誕生日！？

-hotoke-

うるさいなぁー…w

-hotoke-

そうだよ、今日は僕の誕生日！

初兎

なんで言ってくれんかったんよ、俺何も準備してない…

初兎

先週にでも言ってくれたら…

-hotoke-

あーっと…忘れてた☆

初兎

……

-hotoke-

ごめんてぇ〜…

-hotoke-

あ、それでね？

初兎

切り替え鬼やな…

初兎

うん、それで？

-hotoke-

今日僕の誕生日だからさ？

-hotoke-

しょーちゃんに高い方のシャンパン買ってほしいなぁって…

初兎

高い方…？

-hotoke-

そ！

-hotoke-

しょーちゃんがいつも頼んでるシャンパンは値段が低い方なの！

初兎

ほぉ…

初兎

…それで高い方っていくらするん？

-hotoke-

…5万円……

初兎

ごっっ！？

-hotoke-

あ、もちろん無理にとは言わないよ！？

-hotoke-

ただ1年に1回の僕の誕生日だからさ？

-hotoke-

僕のために頼んでくれないかなぁって…

初兎

……

初兎

(…5万円、か)

初兎

(手持ちのお金で払えないこともない…)

初兎

(せっかくのいむくんの誕生日やしなぁ…きっといむくんも嬉しいはず…)

初兎

…うん、わかった

初兎

高い方、買うわ

-hotoke-

え…ほんと！？

初兎

うん

初兎

だって1年に1回のいむくんの記念日やろ？

初兎

手持ちで払えやんこともないし…

-hotoke-

ありがとぉぉ…

-hotoke-

しょーちゃん大好きー！ｷﾞｭｯ

初兎

ちょっ…苦し…w

いむくんに抱きつかれて、ちょっと苦しい。

でもそれよりも、幸せが勝っている。

今の俺は…すごく幸せだ。

…なんてことで、話が終わるわけもなく。

-hotoke-

ねぇしょーちゃぁん、僕しゅわしゅわ飲みたいなぁ〜

初兎

いやでも、あれはこの前も頼んだし…

初兎

もうお金ない…

俺はあの日から、いむくんに高いシャンパンを煽られるようになった。

俺が行くと、毎回毎回。

でも俺の救いはいむくんだけだから、行くのを辞めるなんてできなくて。

初兎

さすがにそろそろ頼めへんよ…

-hotoke-

……ねぇ

-hotoke-

しょーちゃんさ…

-hotoke-

僕のこと、嫌いになった？

初兎

っは！？なんでそうなるん…！？

-hotoke-

だって今日はしょーちゃんと出会って3ヶ月と2週間の記念日だよ？

-hotoke-

しょーちゃんは分かんないかもだけど、人間は記念日を大事にする生き物なの

-hotoke-

そういう日に特別なことしてもらわないと不安になっちゃうよ…

初兎

……

初兎

(まぁたしかに、記念日は大事な日…)

初兎

(…仕方ない、か)

初兎

…分かった、いむくんの好きなしゅわしゅわ頼みな？

-hotoke-

わーい！ありがとう！

-hotoke-

しょーちゃん大好き〜！

-hotoke-

じゃ、持ってくるね！

初兎

…うん

こんな風に、いつも丸め込まれてしまうんだ。

-hotoke-

店長ー！

-hotoke-

高いシャンパン入りました！

ないこ

いむまたあの人に頼ませたの？w

ないこ

大切なお客様なんだから、無理させちゃだめだよ〜？

-hotoke-

わかってますよぉ〜！

ないこ

んじゃ…はい、これシャンパン

-hotoke-

ありがとーございますっ！

-hotoke-

しょーちゃーん！お待た…

初兎

…どうしよ……

-hotoke-

………

…ねぇしょーちゃん、不安？

お金がなくて、生きられないと思うと…不安？

僕はね、すっごく楽しいよ？

しょーちゃんが僕に溺れていく姿を見るの。

実はね、僕しょーちゃんのストーカーなの。気づかなかったでしょ？

しょーちゃんが辛そうな顔してたから、僕が働いてるとこに誘ったの。

あ、しょーちゃんが辛くなる原因になったあのクソ上司はぶん殴っておいたから、安心して？

ずっとずっとしょーちゃんと話したかった。今まで見てるだけだったから。

でもやっと、しょーちゃんと話せた。

そして、しょーちゃんは僕に溺れてくれた。

しょーちゃん、お金…ないでしょ？

だったら僕が養ってあげるよ。

しょーちゃんを堕とすとこまで堕として、養ってあげる。

愛する奴隷として…ね？

だからしょーちゃん、お金がなくても安心して？

安心して…堕ちて、成り下がって？

その暁には、僕が奴隷として養ってあげるから。

大丈夫、愛してるよ…♡

-hotoke-

…お待たせ、しょーちゃん

初兎

ﾋﾞｸｯ

初兎

いむくん…びっくりしたぁ

-hotoke-

えへへ、ごめんね？

あーあ、楽しみだなぁ。

しょーちゃんだって…そうでしょう？

-hotoke-

…ね、しょーちゃん

初兎

な、何が…？

-hotoke-

ふふっ、なんでもなーい♡

君は僕の大切なお客様。

そして……

僕の愛する、奴隷様♡

…あ、様はいらないか♪

この作品はいかがでしたか？

401

2件

初兎ちゃんが来なくなったらいむくんどんな反応するのか気になりますww

こっこ🎍☕️

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