【お姫様は王子様のキスで目覚めました】
そんなこと、おとぎ話の中だけ。
実際、俺のお姫様はキスしても起きやしない。
それともなんだぁ? 俺が王子サマじゃねぇって言いてぇのか?
郁人(いくと)
ったくよぉ…
俺に気づく様子もなく、こいつはすやすやと寝息を立てている。
郁人(いくと)
おーい…加奈。
加奈(かな)
んん……
ちゅっ……
弾けるような、小さなリップ音。
郁人(いくと)
加奈、起きて。
ちゅっ…
名前を呼ぶ度にキスを落とす。
お前のその表情がたまらなく愛しい。
郁人(いくと)
加奈、起きないと…襲うぞ?
耳元でそう囁けば、加奈は焦ったように飛び起きた。
加奈(かな)
お、起きる!!起きるから!!み、耳は、ダメ…/////
郁人(いくと)
おはよ。加奈。
加奈(かな)
お、はよ…
郁人(いくと)
なぁ、キスしていいか…?
加奈(かな)
私が寝てる時にたくさんしたじゃん…
郁人(いくと)
まだ足りない。
郁人(いくと)
お前をもっと感じたい。
加奈(かな)
…ばか/////
たとえキスで目覚めることはなくても、
お前はこの先も、俺だけのお姫様だよ。
鏡嶋
たまには、こういう甘ったるい小説も書いていこうかな……
鏡嶋
オチなどない。
鏡嶋
それが俺流()
鏡嶋
そんな小説でも良ければ、この先も、暖かい目で見守ってください。






