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瑠璃川 千春
今日は僕の誕生日のコンサート
メンバーが騒ぎ出すのを笑って見つめる
ファン達
ファン達
結成時、こんなに沢山のファン が出来るなんて思わなかった
路上ライブを繰り返した日々
あの頃何万人ものファンの振る サイリウムを見るなんて思いも しなかった
そう言って駆け寄ってきたの はココア色の髪を持つ男の子
僕の大切な相方
瑠璃川 千春
抱き合って笑い合う
そんな時キラリとステージ の上が光ったのが見えた
そこから落ちてくる照明
僕達を狙うかのように落ちてくる それに、その子を押し飛ばす
彼は尻餅をつき、離れた所に倒れ込んだ
瑠璃川 千春
ぐしゃりと、音がして悲鳴が上がる
視界は真っ赤に染まり、 不思議と痛みは感じない
何も見えないなかで、手に感じる 暖かさで手を握られているがわかった
良かった、あの子は助かったんだ
これからは、僕の代わり に貴方が頑張ってね………
こんな事なら、あんスタの イベントもっと真剣に今回 もやっておけば良かった…
眠気が襲ってきて世界は暗転
気がつくと僕は、泣き叫ぶ メンバーと駆け寄るスタッフ、 ざわめくファン
そして、血塗れの僕の体の前にいた
瑠璃川 千春
ねぇ
瑠璃川 千春
必死に言っても僕の相方の彼は 聞こえなくて、空っぽの僕を抱き しめて泣いている
衣装が汚れる事なんて無視 して本気で叫んでいた
【瑠璃川千春、すまない】
いきなり声がして振り返る