キズだらけのオレ

良かった。

OK貰った。

ｷﾞｼｷﾞｼｷﾞｼｷﾞｼ

いつも、こういうのは俺の部屋でする。

自分の部屋を汚したくないかららしい。

子供をそういう扱いをして、いつものストレスとかを発散させている。

声を出してはいけない。

抵抗してはいけない。

父さんを見てはいけない。

絶対に従わなきゃいけない。

ﾊﾞﾁｯ

泣いたって、声を出したって終わる訳ではない。

父さんが終わるまで、こういうのは終わらない。

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

ｷﾞｼｷﾞｼｷﾞｼｷﾞｼ

もう朝だ。

また、朝まで続いた。

学校行かなきゃなのに。

ｶﾞｼｯ

俺はすぐに風呂に入り、尻に入れられた白濁を出し、制服に着替え朝ごはんを少しだけ食べ、家を出た。

ﾊﾞｷｯ

腰が、痛い。

ﾌﾗﾌﾗ

放課後。

放課後になると、ちょっとだけ腰の痛みも無くなってきた。

そして一週間後。

今日は宮城に行くため、移動する日。

今回は新幹線とバスで移動するらしい。

〇〇に会わなきゃいけない。

挨拶しなきゃいけない。

どこの高校で練習試合するか聞いてなかった。

まぁいいや。

〇〇とは会わないでしょ。

大丈夫だよ、きっと。

今回の練習試合は宮城の高校、4校と相手をする。

だから4日間するって事だ。

今日は初日。

青葉城西高校だ。

母さんから、きちっとした時間から勉強しろと言われた。

今回は鞭が無いから間違えても誰にも叩かれない。

そして2日目、3日目が終わった。

明日で最終日だ。

次は何処と戦うんだろう。

ここ、烏野高校は俺が行きたいと思っていたところだった。

急遽、兵庫に引っ越すと知って、辞めたけど。

このままここに住んでたなら烏野に行ってた。

〇〇から何処の高校に行ったかは聞いてない。

てか、知らない。

でも、3校と戦って居なかった。

もしかしたら···ここに。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

やっぱり···居た。

ｷﾞｭｯ

ﾊﾞｯ

孝史くん、蛍、忠、飛雄。

この4人は俺の幼馴染み。

幼稚園から一緒。

飛雄には話してたけど、みんなに話すのは嫌だなと思ったから、飛雄だけ引っ越すことを話してた。

4人とも俺が虐待されていることを知ってる。

先生や近所の人に話したのもこの4人だろう。

別に、恨んではない。

助けて欲しいって言ったのは俺の方だし、自業自得だと思う。

でも、会いたくはなかった。

会ったら···あの事、言われるから。