コメント
2件
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
私屋上で靴を
脱ぎかけた時に
菜奈
三つ編みの先客に
声をかけてしまった
菜奈
芽依
芽依
菜奈
本当はどうでもよかった
菜奈
先を越されるのが何となくしゃくだった
三つ編みの子は語る
どっかで聞いたようなこと
芽依
芽依
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
芽依
芽依
と三つ編みの子は消えてった
菜奈
と靴を
脱ぎかけたらそこに
背の低い女の子
また声をかけてしまった
背の低い子は語る
クラスでの孤独を
無視されて
奪われて
神奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
神奈
神奈
と泣いて
背の低い子は消えてった
そうやって何人かに
声をかけて
追い返して
私自身の痛みは
誰にも言えない
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かに会ったんだ
黄色いガーディガンの子
風夏
風夏
風夏
風夏
と言った
口をついて出ただけ…
本当はどうでもよかった
菜奈
思ってもいないこと
でも声をかけてしまった
菜奈
菜奈
菜奈
菜奈
私には止める
資格がない
それでも
菜奈
菜奈
風夏
風夏
って
目を伏せたまま消えてった
菜奈
私一人だけ
誰にも邪魔されない
邪魔してはくれない
ガーディガンは脱いで
三つ編み解いて
背の低い私は
今から
とびます
菜奈