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ねぇ、ころちゃん
ん?
僕がもし死んじゃうってなったらどうする?
僕も一緒に死んじゃうかな
…そっか
青色の彼は優しい
そんな会話をしたのがつい最近の話だった
放送とかでは意地悪だけど普段だと優しい
僕が呼んだらすぐ駆けつけてくれて
僕が熱を出したら付きっきりで看病してくれて
僕が自分自身を傷つけちゃったらすぐ手当してくれて
僕の話をずっと聞いてくれる
そんな彼が僕の彼氏だ
るぅ
なんかあったらすぐ話すんだよ
何があっても駆け付けるから
なんてかっこいいセリフを簡単に吐く
君のそんなところに惚れてしまったんだ
がたんごとん
電車に揺られてちょっとだけ居眠り
おきてくださいって車掌さんに起こしてもらっちゃった
すいませんって謝りながら大丈夫かいって聞かれて
大丈夫って答えたらそうかいって言ってくれてイチゴ味の飴ちゃんくれた
これで元気出すんだよって言ってくれた
バッグを持って電車を降りるとそこは綺麗な海だった
ざばんざばんと波が押し寄せる
きれぃ…
ぽつんとこぼした言葉
そしたら通りすがりの優しそうなおばあちゃんが
私らの島綺麗でしょ?
そう言っておばあちゃんもぶどう味の飴ちゃんをくれた
お腹すいたからおそば屋さんに入って暖かいそばを頼んだ
また優しそうな夫婦の方々におまけねって言ってみかん味の飴ちゃんをくれた
おなかいっぱいになってジュースが飲みたくてコンビニで桃ジュースを買った
レジの店員さんにこれあげるって言われて桃味の飴ちゃんを貰った
道端に野良猫がいたからじゃれているとピンク色の帽子をかぶった女の子が寄ってきた
お兄ちゃんも猫さん好きなの?
だぁいすきだよ
じゃあみると同じだね!
みるちゃんって言うんだね
うん!あ、お兄ちゃんに飴ちゃんあげる!
ありがとうみるちゃん
ばいばいお兄ちゃん!
ばいばい
そう言ってみるちゃんにソーダ味の飴ちゃんを貰った
いちご
ぶどう
みかん
もも
そーだ
みんなの色だなんて思いながら海へと歩いていく
ざばんざばん
ぱしゃぱしゃ
ぽつぽつ
色々な音が鳴り響く
来世は彼の奥さんになれますように
「ころちゃん」
「あいしてます」