日本
アメリカ
日本
日本
私はばし!とアメリカを叩き、被っている布団を引き剥がす。
アメリカ
こいつは寝起きの機嫌がとてつもなく悪い。
たまに殴られそうになる。
(まあ全部避けてるけど)
彼にとって睡眠は、すごく大事なものなんだろうなってわかってるけど…
日本
アメリカ
私の発言に彼は疑問を抱き、首を即座に動かし時計の針を見つめる。
「7:28」時計にはそう写ってあった。
アメリカ
アメリカ
日本
日本
ホームルームは8時からだ。 今からなら走っても間に合うが、 アメリカは荷物の準備をしなければならない、 だから絶対に間に合わないのだ、 アメリカはぐぎぎぎ…とロボットのような声をあげ
アメリカ
とぽつんと呟いた。
そしていきなり表情が変わり、
しょぼんとした表情を見せたかと思うと、
アメリカ
アメリカ
いかにも悲しいです、という表情のアメリカを見て、
私も歯を食いしばる、 いつもはこんなんじゃない。 『まあいっか〜』で終わってしまうアメリカだ。 こんなうるうるとした瞳を見せられちゃ、私も辛い。
日本
遅刻してもいい、
怒られてもいい、
だって
こいつは私の友達だから、
放っておく訳にはいかないんだ。
日本
日本
アメリカの目が、一気に開く。
汗を垂れ流しているのが、
目で見てわかる。
アメリカ
日本
私の断固とした決意表明を見て、
とうとうアメリカは負けて言った。
アメリカ
日本
アメリカと一緒に怒られるんだったら、別に怖くないかな。
そう思いながら、私はアメリカについて行った。
ガララっ!大きな音で戸を開く、
アメリカ
全力疾走で学校に来たから、息も絶え絶え。呼吸もしずらい…
日本
やばいよ〜、怒られるよ〜…
遅刻なんかすることないから、どういう風に怒られるかわかんない…
怖いなぁ〜…やだなぁ
先生
日本
アメリカ
…あれ、そんなに怖くない…
ホームルームはもう終わったのかな、
時計を見る。8時5分。
やっぱり遅刻だ。
日本
そう思い、私たちは自分たちの席に着いた、
ふっとアメリカの方を見ると、アメリカは口をパクパクと動かしていた、
「あ」「り」「が」「と」「な」
そう伝えてくれた、
私も口を動かして、返事をした。
「こ」「ち」「ら」「こ」「そ」
アメリカはなんだか、嬉しそうな顔をしていた。
カナダ
アメリカ
ロシア
日本
これが私たちの、いつもの日常だ。
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