短編集　奇病

忘愛症候群

青×黄

コメントを貰ったので似たものを 書かせていただきました

るぅとくんとは付き合い始めてからもうすぐ3年

同居は1年ほど経った

朝ごはんは一緒に食べたり、

夜は遅くなってもできるだけ一緒に寝るとか

まぁ、とにかく楽しい日常を送ってた訳だが

るぅとくんは最近予定忘れることだ多い

忘れるぐらいって思うかもしれないがそんなことない

そもそも、予定を忘れたりするような奴ではない

たしかに、遅刻はするかもだけど予定をすっぽかすなんてことは無かった

でも最近になって急に増えた

この前なんか、

📞…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

思い出すこともなく、綺麗さっぱり忘れていた

んん、レコーディング疲れたぁ、、

こんな靴僕持ってたっけ、？

そうだよね、ころちゃんと一緒に住んでるし、

僕のじゃないものがあるなんて普通だよね、

るぅとくんは最近よく怯えている

いつも怯えている訳では無いけど、

後ろから話しかけたりする時とか、

言うと、るぅとくんの視界外から話しかけるとかも、

話しかけない時さえ、周りを歩くと ビクつく時がある、

話しかけた僕を見ると少し安心したような顔をするけど、

何かあったなら僕が聞いてあげないと

最近の僕はとても怖い

ころちゃんとの約束も忘れちゃうし、

ころちゃんの靴だということも忘れていた

そして、家に人がいることに怖いと感じてしまった、

ころちゃんと一緒に住んでるから僕以外に人がいるなんて当たり前だけど、

なぜか、僕は独りだと思ってしまって

足音が怖い、話しかけられるのが怖い

そのたび、怯えてころちゃんのものだと知ってやっと安心する

ふたりでいるという事を 覚えてられない

いつも独りだ思ってしまう

こんなこと誰にも相談なんかできない

だから、1人で怖がって怯えて何も出来ずまた1日が過ぎる

嘘なんかつきたくない、でも言いたくもない

今日、会議だっけ？

準備早くしないと、っ

だれ、ｯ？

なんで僕の家にいるの、？

ｶﾞﾗﾗﾗ

ｶﾞﾗﾗﾗ

ころちゃん、

もうあれから3年もたったよ、

ころちゃんがいない時間は寂しかったけど、

頑張ったよ、？

これからも頑張るから、

見守っててね、

僕も大好きだよ、

𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸