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マイキー

なぁ、いつになったらレイに会えんだよ。

テコテコ

はわっ!

テコテコ

(推しが話しかけて来てる?!)

テコテコ

もう死んでもいいや。

マイキー

はぁ?!コロすな!!

テコテコ

では、5話どうぞ。

レヴィに会った次の日。

今日が約束した金曜日のため、マイキーと武道とドラケンは学校を休んで神社に朝から居座った。

いつレイが来るか時間まではわからないため、少なくとも2人以上は神社にいた方がいいという考えのもと、武道とドラケンはマイキーに付き合っていた。

いくらでも待つつもりだったが、1月の寒さは3人の体力を削りつつけた。にもかかわらず、学校が終わる夕方になってもレイどころか人っ子1人現れずに日が落ち始めた。

途中、ドラケンが住んでいる店の店長からの電話で帰ることになり、残るマイキーと武道は9時まで粘ったが、それでもレイが来る気配は無かった。

武道

マイキー君。流石にもう帰りましょう。

マイキー

嫌だ。

武道

風邪ひいちゃいますよ。

マイキー

帰りたきゃ帰っていい。俺はまだ残る。

武道

帰りません。というか、帰れないんですよ。

マイキー

武道

親に友達の家に泊まるって言っちゃいました。

マイキー

マイキー

ありがとな。レイの為に。

武道

、、レイちゃん。マイキー君が風邪ひいたら自分を責めちゃうんじゃないですか?

マイキー

、、、

マイキー

やだ。

この後、30分にもわたる武道の説得の末渋々マイキーは帰ることにした。

マイキー

たけみっち、おれん家来いよ。帰れねぇんだろ?

武道

え!いいんスか?!

マイキー

いいよー。行こっ!

武道

はい!

その日は夜から雪が降り始めた。

早朝

ドラケンのケータイが鳴った。ドラケンは音を頼りに暗闇の中電話に出た。

ドラケン

たけみっちか、、

ドラケン

、、んだよ。たけみっ、、

武道

ドラケン君!大変です!

ドラケン

なんだ?どうしたんだ。

武道

マイキー君がいないんです!

ドラケン

たけみっち、今どこにいる?

武道

昨日、夜遅いからって、マイキー君の部屋に泊めてもらったんですけど、さっき起きたらマイキー君がベッドにいなくて。触ったらめっちゃ冷たいんスよ!たぶん、1時間以上前に家を出てます!

ドラケン

1時間、、、ケータイは?かけたのか?

武道

さっきかけたら、部屋のどっかで鳴ってました。見つかってません。

ドラケン

バブ、、マイキーのバイクは?!

武道

あります。でも、靴とコートだけ無くなってて、もしかしなくても1人でレイちゃん探しに行っちゃったんじゃ。

ドラケン

わかった。とにかく神社だ。向かうから、たけみっちも来い。

武道

はい!

すぐに2人とも着替えて家を飛び出した。途中、神社への道が一緒になる所で、2人は合流した。ドラケンはバイクで来ており、武道を乗せて神社へ走り出した。

神社に着いてすぐに2人が目にしたのは、、、

血痕だった。

2人の脳内にマイキーとレイの顔がよぎった。驚いて立ち止まっていると、ガサガサと森の方から足音が聞こえて来た。徐々に夜が明けてきて、日が昇り始めたことで、音の正体がわかった。

ドラケン

、、マイキー。

マイキー

あれ?2人が何でここに。

ドラケン

お前が急にいなくなるからだろうが!

マイキー

あぁ、ごめん。じつは、

マイキーはそこで言葉を止めた。地面についた血痕に気づいたからだ。

マイキー

、、血?、、

マイキー

!!、、ッ、レイ!!

マイキーは神社の裏の森に続いている血痕を追いかけ始めた。2人もそれに続いた。

武道

マイキー君はどうしてここに?!

マイキー

、、1時間ぐらい前。子猫の声で目が覚めた。外を見たらあの日、レイが助けた猫だった。そいつが俺をじっと見てから、神社へ歩き出したんだ。

ドラケン

それで急いで飛び出したのか。

マイキー

そうなんだ。何も言わずに悪かったな。たけみっち。

マイキー

神社は真っ暗だったから、途中で猫を見失ったし、暗かったから日の出まであの血痕が見えなかったんだ!

ドラケン

1時間も探し回ってたのか。

マイキー

そーだよ。あいつは約束を守る。だから、金曜日から土曜日に変わる前にここにきて、まだ待ってるかもしれねぇだろ!

血痕をたどった先にいたのは、頭から血を流して1月とは思えないような薄着で倒れているレイだった。

マイキー

レイ!!

武道

レイちゃん!!

ドラケン

、、ッ、、!

すぐにマイキーは自分のコートを脱いでレイに掛け、そのまま体をゆすった。

マイキー

レイ!起きろ!!

レイの体は冷え切っていたが、呼吸も脈もちゃんと確認できた。武道とドラケンも上着を脱ぎ、レイの体温がこれ以上下がらないように上着で包んだ。

マイキー

ケンちん救急車!!

ドラケン

今呼んでる!!

武道

レイちゃん!

マイキーがレイを抱き上げた。

レイ

、、、、、ん、、

マイキー

レイ!

レイ

マイキー、、君、、?

マイキー

レイ。ごめんな。来るのが遅くなった。大丈夫だ。もう救急車呼んだから。

レイ

、、ごめ、、なさ、、

武道

謝る事なんてないよ。

レイ

、、せっかく、、くれ、たのに。

ドラケン

何だ?

レイ

マ、、フラー、、。血で、汚しちゃっ、、た。、せっ、かく、、マイキーくんが、くれた、、のに。

よく見ると、レイは両手でマイキーがプレゼントしたマフラーを握りしめていた。

レイ

ごめん、、なさ、ごめ、、

マイキーは謝り続けるレイを抱きしめながら、神社の前で救急車を待った。

マイキー

マフラーなんかいいんだ。俺は、お前が無事の方が嬉しい。

テコテコ

はい!終わりです!

テコテコ

いい感じじゃないですか。マイキーさん。

テコテコ

私も彼氏欲しい。

テコテコ

とまぁ、考えても彼氏はできないんで、いつもどうり、推しの妄想して過ごしております。同志たちよ!

テコテコ

願わくばいいねを押しておくれ。

テコテコ

あ、いやだったらいいからね。

テコテコ

ではまた。
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