ーSou sideー
.
.
.
風間 伊吹
風間 伊吹
.
僕の片手には榛華ちゃんのペンダント
.
榛華ちゃん、すぐに帰ってくるって言ってたのに…
どこ行ってんのやら…
相川先輩、怒りの炎を燃やしてたぞ…
.
そんなことを考えながら、廊下を歩く
.
そして、角を曲がると榛華ちゃんらしき背中が見えた
.
風間 伊吹
風間 伊吹
嘉月 榛華
風間 伊吹
.
いきなりSouくんの名前を叫んだ榛華ちゃん
急いで駆け寄ると、
何故か座り込んでいる榛華ちゃんの腕の中には、
血を流して苦しむSouくんの姿
.
風間 伊吹
嘉月 榛華
嘉月 榛華
.
涙を流して僕に助けを求める榛華ちゃん
僕は血を流しているSouくんの姿に、何故か体が動かなくて…っ
.
男子生徒
男子生徒
男子生徒
男子生徒
男子生徒
.
僕たちの目の前にいる一人の男子生徒
この人が…、Souくんを…っ?
.
グッ…と拳を握りしめる
落ち着け…、僕…。
今は気持ちを怒りに傾けてる場合じゃない…
まずはSouくんを助けないと…
.
一ノ瀬 彼方
一ノ瀬 彼方
浦田 渉
折原 千良
.
風間 伊吹
.
声のした方を振り向くと、一ノ瀬先輩と浦田先輩と折原先輩の3人がこっちに向かっていて…
.
そんな3人に、榛華ちゃんは全く気づいていない…
倒れて苦しそうにしているSouくんを優しくぎゅっと抱き締めている
.
嘉月 榛華
嘉月 榛華
風間 伊吹
風間 伊吹
風間 伊吹
風間 伊吹
一ノ瀬 彼方
浦田 渉
折原 千良
.
男子生徒
男子生徒
風間 伊吹
.
男子生徒が踵を返して、この場を逃げようとする
が、
.
一ノ瀬 彼方
一ノ瀬 彼方
風間 伊吹
一ノ瀬 彼方
一ノ瀬 彼方
.
そう言ったあと、一ノ瀬先輩は両手を前に出し目をギュと瞑った
そして、
.
一ノ瀬 彼方
一ノ瀬 彼方
.
一ノ瀬先輩が男子生徒に向かってそう言うと、
僕たちに背中を向けて走っていた男子生徒の動きが止まり、
まるで磁石のように、その男子生徒は一ノ瀬先輩に引き寄せられた
.
男子生徒
一ノ瀬 彼方
一ノ瀬 彼方
.
引き寄せられた男子生徒は、一ノ瀬先輩にキャッチされた
そして、必死に抵抗する
.
その間に、浦田先輩と折原先輩はSouくんの様子を見ていた
.
浦田 渉
浦田 渉
折原 千良
折原 千良
嘉月 榛華
嘉月 榛華
嘉月 榛華
.
榛華ちゃんは頷いたあと、ゆっくりとSouくんを浦田先輩たちに預けた
榛華ちゃんの制服は、Souくんの血で少し汚れていた
ガタガタ…と震えている榛華ちゃんに近づいて、背中を優しく摩った
.
嘉月 榛華
嘉月 榛華
風間 伊吹
.
震える彼女の体を優しく抱きしめ、落ち着かせる
.
男子生徒
男子生徒
男子生徒
男子生徒
一ノ瀬 彼方
一ノ瀬 彼方
.
眠ってて…、一ノ瀬先輩はそうつぶやいたあと、
男子生徒の首に手刀を入れて気絶させた
.
『俺じゃないんだ…!!』
.
ふと、男子生徒の言った言葉が僕の頭にこだました
そして、気絶している男子生徒を見た
.
.
『俺じゃない』ってどういうこと…?
.
.
.
……To be continued
♡500いったらつづきだします。
.