イブキ
僕なんかを守っても得をしないですが……
兄さん
俺は損得など関係なく守りたいと思ってる
イブキ
どうして…ですか?
兄さん
グルッペンに頼まれた
イブキ
グルッペンさんが…?
兄さん
そう
鬱先生
どんだけ強い能力だろうと戦闘慣れしていないやろ?
鬱先生
せやから僕らにお願いしたんやと思うわ
イブキ
…そうですか……
コネシマ
おー!皆見てや!めっちゃ凄いで!!
イブキ
ん?
声の方を振り向くと窓の傍で目を輝かせながらコネシマさんは外を見ていました
イブキ
え……
イブキ
ど…どうして…
イブキ
どうしてロボロさんとひとらんさんが戦っているんですか…!?
そこには__
怖い顔をしながら戦いあっている2人と
必死に止めようとしているしんぺい神さん、眉を寄せながら怖い顔をしているグルッペンさん
そしてにやにやと笑みを浮かべているモーダスさん達がいました
鬱先生
グルグル眼鏡の能力なんかな?
兄さん
多分
コネシマ
せやと思うで
イブキ
チーノさんの…?
鬱先生
へ〜チーノって言うんか
コネシマ
チーノから能力の香りするからなぁ
イブキ
あの……
鬱先生
ん?
イブキ
能力の香りってなんですか…?
兄さん
え…?知らんのか?
イブキ
はい…
兄さん
じゃあ色は?
イブキ
色……?
鬱先生
それもなさそうやな
コネシマ
あのなイブキ
コネシマ
能力使ってる時に周りの人達は
香り、もしくはまとってる色で能力を使ってるかどうかが分かんねん
イブキ
それは分かりませんが…音は聞こえますよ
兄さん
音…?
イブキ
はい、鈴の音のような……
兄さん
んん…??
鬱先生
空耳ちゃう?
イブキ
いえ、絶対に聞こえます
コネシマ
幻聴?
イブキ
いえ…チリン…チリンと。
兄さん
なんや…??
そう会話をしながらも外の戦闘を見ながら皆さんとお茶をしていました
イブキ
…大丈夫でしょうか
コネシマ
大丈夫やろ。
鬱先生
んーモーダスが…なぁ?
イブキ
はい…最初は本当に良い人だったんです
イブキ
僕が吐いた時とかも真っ先に心配してくれたり…
イブキ
部屋で一緒に泊まらせてくれたり
イブキ
手を引っ張って誘導してくれたりもしました
イブキ
そんな方が…どうして…
コネシマ
ま〜。そういう奴ほど性格悪いヤツってのが定番やで
鬱先生
シッマ!!
コネシマ
?ホンマの事言っただけやん
鬱先生
せやった…心無いやつやった…
鬱先生
こいつの言うことなんか気にせんでええで??
イブキ
あ…はい
兄さん
そういえば
兄さん
イブキって話すの苦手?
イブキ
はい…友達に話してもらってました
鬱先生
へ〜友達?
イブキ
カラスと…蛇の
兄さん
動物…?
イブキ
はい
イブキ
僕の代わりに話してくれていました
兄さん
……その能力…
イブキ
はい…?
兄さん
いや、やっぱなんも無い
兄さん
……