屋上から空を見上げる君が居た。
その目はまるで夢を見てるようだ。
蓮
・・・・・・・・・
私は声をかけてみた。
夏帆
あの……
夏帆
すみません……
するとその男の子は笑った。
蓮
君って夏帆?
その男の子は私の名前を呼んだ。
夏帆
なんで分かるの?
蓮
僕はお空から来たんだ。
蓮
夏帆に会いたくて会いに来た。
でも男の子は悲しそうな顔をしている。
夏帆
どうしたの?
蓮
もう帰らないと……夏帆を見つけたら帰らないと……
蓮
じゃあね……僕はいつでも夏帆の味方だよ。
夏帆
え……
笑顔を浮かべる君は
そこに男の子は居なかった。
また君に会いたいよ。
初恋の人。