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こさめと別れて、帰路についたとき。 ようやく、切り替えられそう と思ったのに。

LAN

(さいあく……)

依瑠真

─────

遠くに見える、細身の男。 ───いるま。 隣にいるのは…友達かな。 楽しそうにしているのを 見るだけでつらい。

LAN

……えっ

手、繋いでる。 それに 何その顔。

わたしには、繋いでくれなかったくせに。 いつも、冷めた顔してたのに……!

LAN

(あんだけ貢いでも、無理だったか)

まさか、男に負けるとは。

LAN

……

依瑠真

! 、

依瑠真

……

LAN

目が合っても、 すぐ逸らされるなんて。

LAN

ないちゃだめ。 また、あの時みたいになっちゃう。

傷つきたくないからホストにハマったのに、それで傷ついてるなんて ばかみたい。

ずっとシャンパン開けて ご機嫌とってたら ずっといっしょだと思ってたのにな

ぽつり、肩に雨があたった。

薬局いって、コンビニ行って、ぶらぶらしてたら さっきの所に戻ってきちゃった。 ストレスで、また肉まん買っちゃった。ダイエット中なのに〜。 こさめ…そんな都合よくいないか。

いいや、かえろ───

LAN

あれ、

ずぶぬれの少年が、縮こまってる。

LAN

ちょっと、大丈夫!?

え??

どうしよう。寒そうだし、手首なんて折れそうなくらい細いし……!

LAN

こ、これいる?

あ…りがとう

よほどお腹がすいていたのか、ぱくぱく食べる。 上着を羽織らせて、落ち着いてから尋ねてみることにした。

LAN

家は?

美琴

……なくて。

LAN

じゃ、うち来なよ。

LAN

今傷心中でさ〜(笑)

正解なのかはわからないけど。 寂しさを埋めたいだけなのかも。 偽善でも、べつにいい。

LAN

なまえは?

美琴

み、美琴。

にこっと笑う顔が、 とても可愛らしかった。 いるまを、忘れるため。

美琴は少しずつ 表情が柔らかくなっていった。 いっしょに過ごした時間は 本当に楽しかったし、嬉しかった。 関わりたくなかった依瑠真にだって この子のためなら話しかけにいったし。 でも────

この子が 約1ヶ月後

死ぬなんて、 この時は思ってもみなかった。

胃萎

こんばんは 胃萎です𓈒𓂂 𓈒𓍼

胃萎

更新が遅くなってしまい申し訳ないです😿

胃萎

前回も♥をありがとうございました

胃萎

これからは、第2章が終わった後、
2人が亡くなった後のお話です。

𝐍𝐞𝐱𝐭 500♥⤴︎

ずうっと✘‎っしょ!

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