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青菜
青菜
青菜
なつside
もう、夏休み
一日中暇を持て余している
宿題をやっても
ゲームをしても
一日中寝ていても
ずっと、なにかが空っぽ
なつ
毎年、この時期になると"翠"を思い出す
俺の、最初で最後の初恋
みんなで夏祭りに行った日、 告白しようと思っていたのに
結局ビビって出来なかった
その後、翠は中学生になって
もっと、手の届かないような所へ行った
いつも遊んでいた公園へ来る回数も だんだんと、減ってきて
秋になる頃には、もう、来なくなった
なつ
なつ
夏の暑さと心のモヤをソーダ味のアイスで かき消そうと思った
なつ
俺がコンビニの前に着くと、
駐車場にヤンキーの人だかりが出来ていた
なつ
なつ
なるべく見ないようにコンビニの入口へ足を運んだ
コンビニに入る前、チラリと見た ヤンキー達の隙間から見える
中心となっている人物
その人物の髪色は、優しい桜の色
らんだった。
らんside
最悪だ
周りには5、6人のヤンキー
どうやら俺はカツアゲされているらしい
服装は学ランの中に赤いTシャツ
平成かよ。今は令和だぞ と心の中で毒を吐く
ヤンキー
ヤンキー
らん
ヤンキー
嘘じゃない。本当に。
図書館に自習をしに行く途中だった
財布は持ってない。スマホの電子決済で十分だと思ったから。
らん
ヤンキー
ヤンキー
俺だってやりたくねぇよ
らん
ヤンキー
ヤンキー
ヤンキー
らん
こんな奴の大声に怯んでしまう。 悔しい、情けない
嫌いだ。声が無駄にデカくて、弱いものを見下し、暴力で解決する。
ずっと、嫌いだ
それを隠して近づいてくるやつも嫌い
全部、嫌い。
ヤンキー
らん
耳鳴りがする
こういう奴らは心の底から軽蔑している
心の底から関わりたくないと思う
心の底から、思っていたのに
心の底から大好きなものの為なら
従ってしまう
あの時から
らん
なつ
らん
ヤンキー
らん
なつ
らん
なつは俺の手を引いて走り出した
少しだけ、ここからもあの記憶からも 逃げられた気がした
青菜
青菜
青菜
青菜
青菜