豊さんの傘に入らせてもらい、ついてったら居酒屋に到着した
淳
ちょっ、ちょっと豊さん?

豊
ん?なに?

淳
ぼ、僕お酒弱いって言いましたよね?

豊
ち、違う違う!俺はここの飯が好きなんだって!そりゃ、酒も好きだけどさ。

豊
……気になるヤツに美味しいもの食わせてやりてーってのは当たり前だろ……

淳
え?豊さん今なんて言いました?

豊
なんでもねーよ!さ、入ろうぜ。濡れるからこっち

淳
わっ

淳
(凄くドキドキしてる……心臓の音聞こえそう……)

そんなわけないのに変に緊張して居酒屋前の階段で躓く
淳
ひゃっ!

豊
淳くん?!

顔が地面と接触……はせずに、僕よりも少し小さな身体の胸板が僕の顔に接触している。
豊
あーもう、危なっかしいなぁ

淳
ごっ、、ごめ

淳
……っ

豊
大丈夫かー?

淳
!あ、はい。すみません……

豊
気をつけろよ?綺麗な顔怪我したらどうすんだ

淳
そんなこと…ありがとうございます

豊
ふふ、なんで淳くん俺にずっと敬語なわけ?

豊
タメでいいんだよ?

淳
そ、そんなことできないです!

豊
えー?そう?

淳
そうです!さ、入りましょうよ!

豊
わかったわかった

そこで食べたご飯はとても美味しくて、誰かと食べるのが久しぶりでとても楽しかった。
豊
はー!うまかったー!

淳
豊さん大丈夫ですか?結構飲んでましたよね?

豊
えー?らいじょうぶ!!

淳
舌回ってないですよ…

ケタケタと顔を真っ赤にして笑ってるけど、帰れるかな?心配になってきた…。
淳
豊さん

豊
んぇー?なんだぁ?

淳
豊さんの家まで送りますよ

豊
…

豊
おぉい、じゅんくん

豊
それ、誘ってんのかぁ?

淳
へあ?!

豊
よし、いいよ、送ってよ

淳
いや僕何もそんなつもりじゃ!

豊
うるへー!かえるんだよ!

淳
えぇ…豊さん待ってくださいよぉ!
