黄
携帯が壊れた?
理解が追いつかない
黄
青
もしかしなくとも…これって夢なのだろうか
突然1年前に戻って
服も居た場所も変わって
死んだはずの君がいて
夢以外説明がつかない
確かめるために思いっきり頬を引っ張った
黄
青
黄
また気づけば涙がこぼれていた
頬がじんじんと痛むからだろうか それとも…
青
少し赤くなった頬を君が撫でる
黄
青
青
黄
青
青
黄
僕の手を引く君の後ろ姿
走るのなんていつぶりだろう
体も1年前に戻っているのか今より幾分か体力がある
弾む息がなんだか心地よい
青
青
黄
さすがに1年前の体でもキツかったようだ
青
黄
青
ドアを開けるなり大声で挨拶する君
モブ
モブ
青
モブ
黄
本当に1年前に戻っているんだ
改めてそう痛感した
席の配置も、話している内容も
全てが1年前と同じ
さっきまでは君としか話していなかったからあまり実感が湧かなかった
しかし、こうも現実を突きつけられると不気味にもなる
先生
担任の一言でさっきまで談笑していた生徒たちが一斉に席に座り出す
先生
あっという間に昼休み
青
黄
青
黄
青
黄
青
黄
青
青
黄
青
黄
青
黄
青
幸せな一時
この時間がずっと続けばいいのに
もしこれが1年前だとしたら
あの凄惨な事故が起こってしまうのだろう
青
黄
青
黄
どうしたらあの事故を防げるのだろうか
頭をフル稼働させて考える
結局午後の授業はあんまり頭に入ってこなかった
もうすぐあの交差点
確か事故が起こるのは僕たちが交差点に着いてから3分後ぐらいだ
その前に何とかして子供の飛び出しを止めないとッ…
段々と早足になってしまう
青
黄
青
黄
咄嗟についてしまった嘘
少し罪悪感がある
でも君を助けられるなら そんなことは気にしていられない
ようやく着いた
まずは子供のお母さんに__
なるべく早く行かなければ
そんな思いが頭の大部分を占め
周りが見えなくなっていた
青
青
君の声も聞こえないほどに
青
青
とんッ
急に背中を押された
そのままバランスを崩し 道路脇に倒れ込む
ドンッッ
後ろからした鈍い音
黄
血が僕の足まで届いた
うるさいはずの悲鳴も 何も聞こえなかった
黄
子供が来るのはまだ先のはずだ
君が僕を庇ったのだと分かるまでしばらくかかった
僕だ
僕のせいだ
僕がもっと周りを見ていれば
嫌だ
嫌だ
嫌だ
黄
黄
立っていられなくなり膝をつく
僕が
僕が
僕が
僕が
僕が
僕が
君を…___
青
青
黄
黄
青
青
青
薄れゆく意識のなか
僕はまた4月6日に戻っているのだと理解した___
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コメント
9件
んぐ( ◜ཫ◝ )めっさ好こ すごいエモすぎる、やばい((語彙力 やっぱ、感動系っていいよね…
うわぁぁぁぁ!!(´;ω;`) 久々の連載だぁぁぁ((o(。>ω<。)o)) んーっ…なにがトリガーだ?w ちょっと1話から見直してくるw