描きたいだけの物

がたんごとん、と揺れる車内

先生にはどうすればいいか分からなかった。

クッキーを咥えて先生の方へ突き出し、

ぐんぐんと自分の方へやってくる生徒

観念したのかクッキーを咥えて

数分揺られ

日頃の疲れからか

生徒は寝てしまい、

肩に頭を乗せる生徒をみて

不意に生徒の頭を撫でる。

観覧車の中

なんとも言えない空気が流れる観覧車内。

そんな中でも夕日は綺麗に目に映る。

生徒は先生の横に移動して肩を寄せる。

呼ばれて振り返る。

その瞬間頬に柔らかい感触を感じる。

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ぽろぽろと大粒の涙を流す生徒

その生徒の涙を拭う。

涙を拭う生徒を見つめて

生徒が前を見る。

キスを交わす。

優しく。

終