灰谷兄弟の末っ子

物心ついた時から俺は暴力の家庭で育った。

父と母の顔はいつも怒っていた。

ご飯もまともにくれず、死に物狂いで生きてきた。

そんな恵まれない環境の中、唯一の救いだったのが

兄弟である兄達だった。

ずっと抱きしめてくれていた。

たまに俺を置いて外に出ていた。その度に俺の為にご飯を持ってきてくれた。

2人は俺に愛をくれる。

そんなある日、運命を変えた日 その日は確か...

雨の日だったかな...。

武道6歳 竜胆11歳 蘭12歳

ｶﾞﾀﾝｯ

武道はフラフラな足で2人の元へ駆け寄る

とても細い武道の腕にゆるゆるの時計をはめる。

深夜1時

ｶﾞﾀﾝｯ

？！

2人はあらかじめ持っていたであろうナイフをスボンのポッケから取り出す

……そして2人で父親の背中をナイフで刺した...。

ｸﾞｻｯ!!

ﾋﾞﾁｬｯ！

タケミチの顔についた父親の吐き血

竜胆はたけみちを抱え、ドアのある方に走った。

玄関

息を切らしながらも武道を少しでも安心させるために答える。

ｶﾞﾁｬｯ

5分後...

公園の水

ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬｯ💧

ゴクゴクと水を飲む

そしてその後の3日間、蘭と竜胆は六本木を仕切る兄弟として 有名になった。

その3日間武道は2人似合うこと無く、ただご飯を置いては去る その繰り返しだった。

六本木を仕切るようになって、3人はずっと共に歩んできた。

どんなモブが喧嘩を吹っ掛けてきても末っ子の武道を守るため、 負けることも許されず

ただただ、愛の深い兄弟だと...。

六本木を仕切って約1年がたったある日、 3人は高級マンションに住めるようにまでなった。

それは、モブからまきあげたお金・ろくでもない親達のお金で 生きていく。

親達にそんな大金はもちろん無い。

親の名前で借金をしているのだ。

約〇○○○万円以上のお金を...。

恐ろしい兄弟ですこと🤭

勿論たけみちには知らせていない。

そしてそれから約4年後……。