三次審査は人数絞りすぎてもう最終確認になるらしい
頑張る
そんな出来レースみたいなのなくったって俺をわからせる
この高揚感を俺の力に変えてやる
あっきぃ
行ってきますっ!
久しぶりに大声を出して喉に響いた
ころん
あ!きたきた!
前にいた青髪
コイツが審査員か
あっきぃ
あの…他の人は
ころん
他の所でやってるよ
あっきぃ
なんで…
ころん
会ってからのお楽しみ!
くふふ、とお茶目に笑って見せる
ころん
…さて、本題に入ろうか
あっきぃ
…、
ころん
君、もっかい自己紹介して
あっきぃ
えっと…あっきぃです!
ころん
そこだよ
あっきぃ
っ!?
ころん
その引き攣った笑顔
ころん
僕が見逃すわけないじゃん
ころん
他の審査員はバカだよねぇ
なんでわかるんだよ
誰にもバレた事ないのに
ころん
でも君はもっとバカ
あっきぃ
はぁ!?
コイツ…!
ころん
そうやって自分らしさがある方がいいよ
あっきぃ
自分…らしさ、?
出していいの?
こんな元ヤンの俺が…?
ころん
君は君なんだからさ!
なんかしっくりくる
あの喪失感の奥
埋めれた
ころん
じゃ、今日はこの辺で
ころん
じゃあねー
あっきぃ
…一体なんなんだあの人は
まるで俺の事を全部わかってるような
まるで昔の親友みたいだな