赤
俺が避けてる?
橙
うん
橙
自分で言うのはおかしいと思うと思うんやけど
橙
俺の周りに人が集まってくんねん
橙
人がウザったい程に
橙
まぁ俺が対人恐怖症なのが悪いと思うんやけど
橙
けど仕方ないやん
橙
知らん人に急接近されたり
橙
口説いて来たり
橙
たまになんやけど
橙
男からも攻められたりしてな
橙
なのにお前はなんにもしないんやもん
橙
いや違うな
橙
お前は俺を避けるやん
橙
初めてそんなに奴に会ったから気になってん
橙
俺はお前みたいに皆から避けて欲しいねん
赤
そ
なるほど
コイツは対人恐怖症だったんだ
まぁだから何だって話だけどさ
コイツもコイツで色々と苦労してんのは分かったけど
だからって許す訳じゃないし
まぁ少し説教しても罰は当たらないよね?
赤
なぁ
赤
そんな馬鹿な悩みを聞いてる俺の気持ち分かる?
橙
馬鹿な悩み?
橙
何がなん?
赤
うわっそんな所も気づいてないの?
赤
やっば
赤
まず人が集まってくんのはお前が演技するからだろ?
橙
は?
赤
演技だよ演技
赤
お前は元々無口だろ?
赤
無口の無表情のコミュ力なんて本当はない
赤
無理して作ってるのが丸わかり
赤
はぁぁぁ…
赤
イモ芝居なのに今まで誰も気づかなかったの?
赤
こんなに苦しそうな顔してさ
赤
如何にも泣きそうな顔
赤
如何にも助けてほしい顔
赤
誰かに気づいて欲しい顔
赤
本っっっ当に馬鹿みたい
赤
自分で自分の首絞めてんのにさ
赤
それを見破った俺が凄いみたいに
赤
なに馬鹿なの?
赤
ねぇ馬鹿なん?
赤
しかもさ
赤
自分で引き寄せといて
赤
ウザったい程にとかは酷いと思うよ
橙
……
橙はビックリしているように見えるが
内心は混乱してるんだろう
だって無意識だったんだから
無意識で人を傷つけないように
善人ぶってた
それは違うか
対人恐怖症なのに
他人を思える優しい心の持ち主
俺は嫌いだけど
赤
なぁもういい?
赤
これ以上足止したら殴るかんな?
橙
……
橙はゆっくりと頷いた
赤
はぁ…
赤
まぁ橙がしたい様にやれば良いんじゃね?
赤
お前の人生に口出ししたりするのは
赤
俺じゃなくていい
赤
じゃあな
そうして俺は橙の元を離れた
少し後ろを振り向いたりしたが
橙は下を俯いて顔を見ることが出来なかった
傷つけてなければ良いんだがな
まぁそれは良いか
ギリギリ俺は待ち合わせの時間に間に合い
今は黄ちゃんとプレゼント探しをしている
黄
桃くんはなんでも似合いますからね…
黄
何が良いか分からなくなってきます……
赤
それな
赤
なにを食べたらあんなに大きく育つんだろ…
黄
僕の話聞いてました!?
赤
ウンウンキイテタヨ〜☆
赤
それよりさ
黄
どうしました?
赤
黄ちゃんが待ち合わせ場所遅刻したじゃん?
黄
ごめんなさいどちらの方ですか?
赤
まぁどっちもだけど
赤
朝は普通に寝不足だったからだと分かったけどさ
赤
今回の待ち合わせの時も遅刻したじゃん?
赤
2回連続遅刻は珍しいなって
黄
えっと…
黄
ごめんなさい……
そういい黄ちゃんは泣きそうな顔をする
赤
え……?
赤
どうしたの…?
赤
何かあったの!?
黄
なんでもないです…
黄
気にしないでください…(*´꒳`*)
そんなの信じれないよ
何年一緒にいると思ってるの?
何年黄ちゃん達をの事考えてると思ってるの?
何年誰のために勉強してきたと思ってるの?
そんなの嘘なんて直ぐに分かるよ
なんだ?
黄ちゃんに何があった?
考えろ
赤
……
赤
そうか…
黄
ごめんなさい…
赤
大丈夫!
赤
黄ちゃんは悪くないよ!
赤
その代わり次遅刻したらずっと甘えるからな!?
赤
俺が甘えると凄く甘えるの知ってるだろ!?
黄
ふふっ…
黄
逆に甘えられたくて遅刻するかもですね
赤
それも良いね(*´˘`*)
黄
ふふっ
黄
それじゃあプレゼント選びの続きをしましょうか(*´ω`*)