はちとみつ

首（ ﾍﾟﾛｯ

「 みつ 」

みつとは､「 美味しい 」人間のこと

はちにとっては極上のケーキのように甘露な存在

唾液や体液、肌、肉、など

すべてが対象となる

みつは自分自身が「 みつ 」だと気付くことは出来ない

はちと出会うまで

当人も周囲も知らないまま一生を終えるケースもある

これから

みつである私とはちのyanくんとの

物語が始まる。

私が廊下を歩いていると

後ろから声をかけられた

私に声をかけたのはyanくんだ

yanくんは言いずらそうに口をもごもごしている

数十秒が経って

yanくんはただ一言

「 ついてきて 」と言うと

どこかへと歩き出した

yanくんが入っていったところは

荷物置き場にされている空き教室だった

ずっとyanくんは黙りしていて

やっとこっちを向いたと思ったら

と言ってきた。

この世界には

契約というのがある

それは法的みたいなのではなく

「 はち 」と「 みつ 」

この2人の契約だ。

契約をしたらはちは他のみつと関われなくなり

みつも他のはちと関われなくなる

人生の一生をともに暮らしていくことになる

この人と契約したら

これから一生 一緒にいることになる...

数分考えて

私が出した応えは

どういう人かも知らないのに

契約はさすがに嫌だから私は断った

これでもう..私とyanくんは関わらないなと思った

だけど

思ってたのと全然ちがう

諦めると思ったら逆にもっと関わろうとしてくるじゃん

私は少し頭の中が混乱していたから

落ち着かせて教室へ戻った。

今は思いもしなかった

yanくんのアタック..私が想像してたのと正反対だということを