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強制行動アプリ〚短編小説〛

第1話 - 強制行動アプリ

503

2024年04月10日

#短編小説

雲栗

澄麗

愛菜ー暇だよー

澄麗

おーい

澄麗

おーい＼(^o^)／

澄麗

ねぇー聞いてるー？

愛菜

うるさいなー

愛菜

なに？

澄麗

暇なの、構って

愛菜

今、仕事してるんだけどー？

澄麗

お願い！！

愛菜

なんでよ

愛菜

彼氏いるでしょ？

愛菜

イチャイチャしててください～

澄麗

彼氏が構ってくれないの！

愛菜

私、あんたの彼氏役になるとか嫌だよ

澄麗

お願い！今日だけ！

愛菜

しょうがない、今昼休みだからいいよ

澄麗

ありがと！大好きー

愛菜

おえ、

澄麗

やめてよ笑

愛菜

で、私になんかしてほしいわけ？

澄麗

いや～、彼氏のことで？

愛菜

なに？惚れ話だったら聞かないよ

澄麗

違うくて！

澄麗

実は彼氏が浮気してるかも知んないんだよね

愛菜

え？

愛菜

あんなにイチャイチャしてたのに？

澄麗

うん

愛菜

てか、さっきのテンション感どうした？笑

澄麗

なんか、いざ言うとムカムカしてきて

愛菜

あーね

愛菜

証拠はあるの？

澄麗

それが、見ちゃったんだよね

澄麗

ホテルから出ていくの

愛菜

ホテルってあっち系の？

澄麗

うん

愛菜

うわ～確定案件じゃん

愛菜

どうするの？

愛菜

別れるの？

澄麗

それがさ、別れようと思ったんだけど

愛菜

うん

澄麗

浮気相手、懲らしめてから別れようかなって

愛菜

あんた、面倒くさいね〜

澄麗

いやだって、うざくない？

澄麗

最近、隠れて携帯でコソコソやり取りしてるの

澄麗

しかも、この前なんかお風呂の中で電話してて

澄麗

こっそり聞いてたら、

澄麗

「あいつなんかよりお前の方が好きだよ」だってさ

澄麗

まじでうざい！！

愛菜

それは、うざいね

澄麗

でしょ！だから、懲らしめてやるの！

愛菜

うーん、私賛成するよ

澄麗

ほんとに？ありがと！

愛菜

ところでさ、懲らしめ方決めてんの？

澄麗

あ、決めてない

愛菜

だと思ったよ笑

愛菜

実はさ、今私の会社で

愛菜

あるアプリを作ってて

愛菜

それで、懲らしめれると思うんだ

澄麗

え、なにそれ？

愛菜

「強制行動アプリ」って名前なんだけど

澄麗

なんかやばいやつじゃないよね

愛菜

まぁ、安全性の所はまぁまぁだけど、試しにやってみてほしくて

愛菜

もし、良かったら出すつもりだから

澄麗

まぁまぁって

澄麗

でも、気になるからやりたいかも

愛菜

本当に？じゃあ、送るね

澄麗

うん

愛菜様からギフトが届きました

澄麗

届いたよ

澄麗

どうやって使うの？

愛菜

えっとね

愛菜

アプリのサムネ押して

愛菜

許可するかの選択出るから、はいって押して

愛菜

そこからは説明文と一緒にあるから大丈夫

澄麗

分かった

愛菜

もし、解決したら報告よろしくねー

澄麗

おっけー

このアプリを使用することを許可しますか？

はい or いいえ

澄麗

(はいっと)

AIの愛ちゃん

やっほ～

AIの愛ちゃん

AIの愛ちゃんでーす！

澄麗

(喋るんだ、すご)

AIの愛ちゃん

では！早速質問だよ？

AIの愛ちゃん

誰の行動を強制しますか？

AIの愛ちゃん

名前を入れてね！

「」

澄麗

…

「勝木圭太」

「鈴木富美」

AIの愛ちゃん

この2人でいいね？

澄麗

(はいっと…)

AIの愛ちゃん

じゃあ、この2人をどうしてほしいか

AIの愛ちゃん

具体的に書いてね！

「」

澄麗

(まぁ、アプリだもんね)

「圭太と富美が死んで欲しい」

AIの愛ちゃん

了解！契約成立だね！

AIの愛ちゃん

ちょっと待っていてね

AIの愛ちゃん

…

澄麗

(もしかして、お金とか取るの？)

澄麗

(ただの気晴らしアプリなのに？)

AIの愛ちゃん

お待たせ！

AIの愛ちゃん

ちょっと時間かかっちゃったけど

AIの愛ちゃん

ちゃんと、してほしいこと達成してきたよ！

澄麗

(え？)

AIの愛ちゃん

次は誰の行動を強制する？

澄麗

(どういうこと？)

澄麗

ねぇ！愛菜！

愛菜

どうだったー？

愛菜

良かった？

澄麗

あれ嘘だよね

愛菜

あれって？

澄麗

あのアプリだよ！

澄麗

あれって、私に気晴らしして欲しいから送ったんでしょ？

愛菜

なんて、送ったの

澄麗

「圭太と富美が死んで欲しい」って

愛菜

やっぱり

澄麗

やっぱりってなによ

愛菜

テレビ見た？ニュースになってるよ

澄麗

ほんとだ

愛菜

どうするの？あんた人殺しじゃん

澄麗

私じゃないよ！AIの愛ちゃんって奴が殺したの！

愛菜

でも、頼んだのはあんたじゃん

澄麗

ねぇ

愛菜

なに

澄麗

警察来たかも

愛菜

どんまい

愛菜

私はアプリを勧めただけだから

澄麗

たすけて

愛菜

無理、澄麗は人殺しだもん

澄麗

どあ、どんどんたたかれてる

愛菜

だから！知らないよ

愛菜

私は勧めた

愛菜

あんたは人殺しを頼んだ

澄麗

愛菜なんかきらい

澄麗

一生うらむから

愛菜

いいよ

愛菜

私なんか、もともとあんたのこと

愛菜

友達でもなんでも思ってなかったから

愛菜

どうしたのー

愛菜

捕まった？

愛菜

じゃあ今見てないか

愛菜

じゃあ言っとくね

愛菜

私、あんたの彼氏自慢とか興味ない

愛菜

構ってとか子供かよ

愛菜

仕事のときもいっつも通知うるさいし

愛菜

友達でもなんでもねぇよ

愛菜

一生、監獄入ってろ

愛菜

あ、AIの愛ちゃんって私だから

愛菜

バイバーイ

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雲栗

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