序章 夕焼け
ープロローグー
暗い防空壕よりもずっと怖いものを見た。 それはもう地獄絵図だった。 みんな一瞬にして手や足、顔さえもがドロドロになっていた。 まるでゾンビだ。 私は重い火傷を負った。 皮膚は溶け、これ以上にないように溢れる。 皆精一杯川に走り飛び込む。 空は血に染まったように赤い。 誰も戦争を望んではいない。 なのに、土地を奪うため、権力を奪うために戦争をする。 「日本はおかしくなった」 という母のようなものも居れば、 「贅沢は敵だ」、「戦争をしろ!!」 と言って戦争を望むものも少なくはない。 そうこう考えているうちに、 視界は段々と暗くなり、 意識は途絶えた。
コメント
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続きまってるよーん