あの日夕方の空を いつまでも見ていた
不思議な空だった
夕方のその時間
それは夢か現実かも分からない時間
その不思議な時間に 僕達は出逢った
どんなに見上げても 届かないその空の下で
君は何を見ていたんだろう
真一
真一
真一
そのあどけないような
だけどすごく大人びた横顔に
一瞬で心を奪われていた
次の日もその次の日も
気がつけばその子は夕陽を見ている
だけど今日は雨だ
とっさに傘を取って走った
真一
真一
奈々
奈々
真一
奈々
奈々
真一
真一
奈々
真一
奈々
真一
真一
奈々
次の日もその次の日も
もうその女の子はいなかった
ひとつだけ確かなことがあるなら
あの日雨が降った日
傘を渡した時に触れた手は 確かに温かかった
あの子は幻だったのか
あの子は幽霊だったのか
真一
真一
真一
奈々
真一
奈々
奈々
真一
真一
奈々
奈々
奈々
真一
奈々
奈々
真一
奈々
奈々
真一
真一
奈々
真一
奈々
奈々
真一
真一
奈々
次の日もその次の日も
今度は毎日君に会えた
だけど近いようで遠い君
君のことを知ろうとすると
必ずにこっと笑って 内緒と言う
明日こそは聞こう
奈々
真一
こんばちは
僕達が決めた合言葉
お昼でも夜でもない夕方の挨拶
そんな些細なことでもいい
君との間に約束が欲しかった
真一
奈々
真一
奈々
真一
夕陽が彼女に射し込んだ瞬間
その光景はどんな光景よりも 美しい瞬間だった
世界に2人だけになったような時間
君はオレンジ色の絹をまとって 夕陽に照らされていた
奈々
奈々
奈々
あまりの光景に何も言えなかった
奈々
奈々
真一
奈々
真一
奈々
真一
奈々
奈々
真一
奈々
奈々
真一
真一
真一
奈々
奈々
奈々
奈々
奈々
奈々
真一
真一
真一
真一
真一
真一
奈々
奈々
奈々
次に瞬きをした時
目の前からいなくなった君は
綺麗なオレンジ色の光を放っていた
あの日の光景は 君と話した何日間かは
今でもずっと心に焼きついている
夕陽を眺めるとき
君が笑っている気がするんだ
コメント
6件
とても綺麗な情景が浮かぶ ステキなお話でした! トワイライト…神秘的な感じもまたよかったです(*⃙⃘´꒳`*⃙⃘)
とっても素敵なお話でした…。言葉選びや、物語、全て好きです…!
夕陽のお姫様…とてもきれいな方ですね