初兎
電車を降りると、途端に吹き付けて来る冷たい風に初兎といむは身を震わせた
仏
コートのポケットに手を突っ込んで、肩を丸める
仏
仏
初兎
初兎
仏
仏
初兎
初兎
仏
2人で手を繋いで入ったコンビニは、暖房で充分に暖められていて、 とても居心地がいい、はずなのに
初兎
仏
不意に振り解かれた手を不思議そうに眺め、いむは初兎に聞いた
初兎
初兎
仏
止める声も聞かずに初兎は店を飛び出した
店を出ても、まだ聞こえる気がする
「男同士で手繋いでる」
「気持ち悪い」
「どういう関係?笑」
初兎
慣れたと、思っていた
世間的にはまだまだ少数派であって、 俺たちの関係をよく思わない人がいることもわかっていたつもりだった
しかし、実際に投げかけられた言葉は鋭く初兎を傷つけた
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
告白なんて。
初兎
仏
初兎
頬に冷たい感触と、 ほわほわした優しい声
初兎
初兎
仏
初兎
仏
季節外れのアイスの袋を開け、二つに割って初兎に差し出した
初兎
仏
並んで歩きながらアイスを食べる
アイスの冷たさは、何故か荒んだ心を溶かしてくれるような気がした
仏
初兎
初兎
その問いには答えず、いむは正面を向いたまま笑った
仏
初兎
仏
自分の言葉に照れて早歩きになるいむを追いかけながら、初兎は笑った
甘いアイスは口内を痺れさせ、手を冷たく冷やしたけれど
いむの手をしっかり握って、 初兎は幸せだった
その後、しっかり熱を出した初兎がおろおろするいむに看病されたのは、 また別のお話
コメント
7件
あー凄く素敵ですぅーーーーー