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いふにき/低気圧の日の共倒れ

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いふにき/低気圧の日の共倒れ

1 - いふにき/低気圧の日の共倒れ

♥

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2022年02月07日

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隣から聞こえる押し殺した咳の音で目が覚めた

見慣れない天井

仄暗い部屋の中でだんだんと意識が覚醒した

低気圧のせいで朝から頭痛がして息苦しかった

きっとアニキもそうだろうと部屋を覗くと、案の定不機嫌そうなアニキが出迎えてくれた

1つのベッドに2人で潜り込んでから どれほど経ったのだろう

if

う〜…

if

いっ、、た

悠佑

っけほ

if

アニキ?

悠佑

げほっ、、

悠佑

すまん、起こしたか?

if

いや…

if

大丈夫?

悠佑

おー

 悠佑はそれには答えず、ifの額に手を乗せた

if

(冷たくて気持ちいい…)

悠佑

熱出てきちまったかー

if

あー…うん

悠佑

悠佑

大人しく寝てろよ

if

あ、にき?

そう言い残してアニキは部屋を出た

if

待って…

if

(真っ白な顔してた…)

2人で住むこの家に、助けが来るはずもない

if

(もし倒れてたらどうしよう)

ゆっくりゆっくり階段を降り、リビングのドアを開ける

窓から入ってくる強い光に目が眩む

本当ならカーテンを閉め切りたいところだが、その余裕もなく

悠佑

アクエリが冷蔵庫に…

悠佑

あ、2階の頭痛薬のストック切れたんだ

悠佑

確か、この棚の上に…

台に乗って背伸びすると、ふっと目の前が暗くなった

ずっと重かった体が軽くなったような、変な浮遊感を感じたのも束の間

思い切り冷たいフローリングに叩きつけられて息が詰まった

悠佑

っ、、

目の前はまだ真っ白で、息が苦しい

焦って大きく息を吸えば、その度に増す閉塞感

悠佑

やばい…

逃げ出したい、けど逃れられない

服の胸のあたりをぎゅっと掴んで耐える

悠佑

い、、ふ、、

来るはずのない同居人の名を思わず呟く

地面に伏せて、肩を大きく揺らして

どうすることも出来ない悠佑は、 ただ冷たい床に意識を溶かした

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コメント

13

ユーザー
ユーザー

最高ですぅ〜( ´∀`)

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