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主(冬野椿)
主(冬野椿)
主(冬野椿)
主(冬野椿)
主(冬野椿)
「好き」
とは、なんだろう。
私には、わからなかった。
愛されていなかったからだろうか。
親が1歳の時に亡くなっていて叔母に預けられた。
毎日夜遅くまでパートで働いてくれていて話すこともない。
叔母には頼りになっているけれど、
「申し訳ない」 という気持ちしかわかない。
でも、「好き」がわからなくても絵を描いている時は、落ち着いた気持になれた。
私は高校一年生、雪寺 美琴(ゆきでら みこと)。
美術部に入っている。
今日は転校生が来るようだ。
黒板に「転校生が来るので早めに席に着くように。」と大きく書いてある。
廊下から歩く音がして扉があいた。
浅川先生
浅川先生
先生はチョークを動かす。
綺麗な縦文字で神崎玲央と書いた。
綺麗な目。
茶髪の髪の毛。
背も高く180センチぐらいありそうだ。
周りの女子たちはみんな彼にくぎ付けだ。
「好き」、なのかな。
私にはわからないけれど。
神崎 玲央
神崎 玲央
浅川先生
神崎 玲央
女子からの視線が、痛い。
雪寺 美琴
神崎 玲央
先生も嫌いだ。
他にも空いている席もあるのに…。
こういう嫌味をちょくちょく思ってしまう。
だから「好き」という気持ちがわからないのだ。
嫌いの方が多いから。
だから私がわかることはないだろう。
三日月 紗希
雪寺 美琴
雪寺 美琴
三日月 紗希
雪寺 美琴
あいつのどこがいいのか。
私にはわからなかった。
雪寺 美琴
話をそらすしかなかった。
部活の時間が来た。
この時間が一番落ち着く。
先生の話が始まるようだ。
山崎先生
げっ…。まさか…。
神崎 玲央
神崎 玲央
神崎 玲央
山崎先生
山崎先生
雪寺 美琴
山崎先生
雪寺 美琴
神崎 玲央
雪寺 美琴
雪寺 美琴
私は、部活の説明をした。
雪寺 美琴
神崎 玲央
雪寺 美琴
神崎 玲央
雪寺 美琴
神崎 玲央
雪寺 美琴
神崎 玲央
雪寺 美琴
神崎 玲央
雪寺 美琴
雪寺 美琴
少し
ほんの少し
嬉しかった気がした