若い友情 #3

しばらく作業を進めると、

島崎先生から声がかかった。

私は島崎先生に手を差し伸べた。

またスコップを取り上げられた。

いや、スコップを持ってくれた。

無言でスコップを片付けにいく島崎先生。

私は花の苗を取りに行った。

一番多く植える外側の花は

色とりどりのポーチュラカ、

そのひとつ内側の花は

薄いピンクのニチニチソウ、

花壇の中心に置く花は

紫色のサルビアに決めた。

実はこの時、

私はそれぞれの花の名を知らなかった。

一旦花壇に戻った。

私はさっき選んだ花を持って

自分の花壇に再び戻った。

島崎先生は、

私が帰らない間に

他のクラスの子と話している。

島崎先生と早く作業がしたいから

急ぎ気味で花の苗を取りに行く。

当然一度で何個も持って行けないから、

何度も往復する。

一人で黙って移動を続け、

ようやくその作業を終えた。

花壇に苗を並べてみた。

そういう人だったのか…？

〜 続く 〜