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綾香
千冬！！！何やってんの！！！〇〇今から引っ越しだよ！！！
千冬
は？
綾香
え、知らないの？！
綾香
〇〇、ぎりぎりまで千冬と楽しみたいって、笑ってお別れしたいって言ってたから
綾香
なかなか言い出せなかったのかもね…
千冬
…っ
千冬
…場地さん…俺…
場地
おう！行って来い！
千冬
…
千冬
っ……
ダッ
はぁ、はぁ、 引っ越し？！うそだろそんなの聞いてねぇよ！
タッタッタッタッタッ…タッ……タ
でも…
でも、これでいいんじゃねぇのか…
俺は〇〇との関わりを絶つために別れたんじゃねぇのか…
だいたいどの面下げて〇〇に会いに行こうとしてんだよ…
俺はあんだけ〇〇を傷つけたんだぞ…
自分の気持ちに嘘つくなよ
千冬
？！
自分の気持ち…
俺は…俺は…
千冬
っ！！
ダダダダダダダ
千冬
はぁ、はぁ、
千冬
あっ！
千冬
〇〇！！！！
〇〇
千冬？！
〇〇
なんで…
千冬
綾香から聞いて…
千冬
なんで教えてくれなかったんだよ…
〇〇
っ…
〇〇
私は教えようとしたよ！あの日、本当は千冬に言うつもりだった…言うつもりだったのに…
〇〇
すごい悲しかった。悲しいなんてもんじゃない！！人生を諦めかけた…
〇〇
なのになんで！のこのこ現れてなんで教えてくれなかったか？
〇〇
ふざけんな！！こっちがどれだけ苦しんだと思ってんだよ！！
千冬
〇〇…
〇〇
分かったなら帰って
そりゃそうだ…自分から告白しておいて嫌いになったなんて…そう簡単に受け入れられるはずはない…
でも…でも…
俺にだって引けねぇときがあんだよ！
千冬
〇〇！！
千冬
好きだ！！
〇〇
え？
千冬
いつも周りのことを考えてて優しいとこも
千冬
いつもニコニコ笑ってるとこも
千冬
頑張り屋で努力を惜しまないところも
千冬
全部全部好きだ！！
〇〇
でも
〇〇
私といると疲れるんでしょ？
〇〇
もう嫌いになったんでしょ？
〇〇
散々傷つけておいて今さら都合のいいこと言わないでよぉ！！！
千冬
…
千冬
…ごめん
千冬
今さら許してもらおうともよりを戻したいだなんても言わねぇ
千冬
でも、俺、
千冬
自分の気持ちとお前には嘘つけなくて
千冬
俺さ、知り合いの友達が目の前で彼女レイプされて襲われたって聞いて、怖くなっちまってw
〇〇
え…
千冬
へへっ、情けねぇ話だよなw
〇〇
じゃあ、別れを切り出したのは私を同じ目にあわせないため…？
千冬
あ、あぁ
千冬
だせぇな俺w言わなきゃかっこよかったのにw
〇〇
ううん、言ってほしかった…
〇〇
言ってくれたらお互い傷つけ合わずに済んだのに…
千冬
もし言ったら別れが辛くなるから
千冬
俺が耐えられないから
千冬
だからわざと突き放して自分に言い聞かせてた、これでいいんだって
〇〇
…
千冬
全部全部俺のせいだ…
千冬
俺がもっと強ければこんなことにはならなかった…
千冬
俺さ、
千冬
頑張って強くなるから
千冬
お前のことなんて余裕で守れるぐらい強くなるから
千冬
…それまで待っててくれねぇかな
〇〇
私のこと…嫌いなんじゃ、ない、の…？
千冬
お前がどれだけ俺のことを嫌いになろうが他の男を好きになろうが俺は…
千冬
〇〇のことが好きだ〜〜〜！！
〇〇
っ…
〇〇
千冬ぅ！
〇〇が千冬の胸に飛び込む
〇〇
っ…うっ…ｸﾞｽｯ
千冬
お、おい、泣くなって💦
〇〇
ｸﾞｽｯ、私も、何があっても好きな人は世界で千冬だけ！
〇〇
私、待ってるから！何年でも何十年でも何百年でもずっとずっと待ってるから！
千冬
おう！ぜってぇ迎えに行って、今度こそ幸せにするから！
〇〇
あ、じゃあ、これ、持ってて
千冬
あの時のキーホルダー…
〇〇
約束のあかしね！
千冬
おう！
〇〇
じゃあ…またね！
千冬
おう、またな！
〇〇
元気でね！怪我とか気をつけてよ？
千冬
わかってるってwぜってぇ迎えに行く！
〇〇
うん！待ってる！
終わり
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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