ひなちゃん
エマちゃん
ひなちゃん
ひなちゃん
たけみちゃんが突然行方不明になって1時間… 走り回って大声で呼び続けたけど未だ見つかってない
ひなちゃん
ひなちゃん
エマちゃん
エマちゃん
押し寄せる罪悪感に押しつぶされて嗚咽しながら泣いてるひなをエマちゃんは励まし続けてくれている
エマちゃんがさすってくれている背中からは微かに振動が伝わり、エマちゃんもたけみちゃんの最悪の事態を考えていることは容易にわかった
たけみちゃんにもしももう会えなくなったらどうしよ
たけみちゃん、こうしてる間にもブルブル震えてるかもしれない…
怖い人たちに誘拐されてるのかもっ
もしも、もしもたけみちゃんが取り返しのつかない自体になったら……?
たけみちゃん!
たけみちゃん!!
たけみちゃん!!!!!!
らんらん
らんらん
やぁみんな!そろそろ俺に合いたかった頃だよね!そう!見てもわかる通りオレは今きったねぇアジト?らしきところに拉致られてるよ✩
イザナ
にょたみっち
イザナ
雪みたいに白い髪に褐色の肌、紫陽花色の目には光ひとつも入っていない…
この目にはどこか既視感がある
何処でみたっけ…?
イザナ
イザナ
にょたみっち
怪訝そうに顔をしかめるその人は余りにも怖すぎて割とまじでチビりそうになった。まじで。
かくちゃん
かくちゃん
笑顔で俺に手を振ってくる姿… もしかして…!
にょたみっち
顔におっきい傷ができてるし、体もあの頃より10まわり近くおっきくなっている。だが
間違いない…! 笑った顔がかくちゃんだ!!
にょたみっち
俺はかくちゃん目掛けて走り出し、勢い余ってそのままかくちゃんに抱きついた
かくちゃん
かくちゃん
にょたみっち
かくちゃん
かくちゃん
にょたみっち
かくちゃん
かくちゃん
かくちゃんの柔軟剤の匂いがツンと鼻の奥刺激して、懐かしさに胸いっぱいで苦しくなって涙がとめどなく溢れた。
イザナ
イザナ
かくちゃん
かくちゃん
イザナ
かくちゃん
にょたみっち
殺せんせーの移動速度並に速い瞬発力ですぐにかくちゃんの背後をとると、後ろから頭に蹴りを入れた。
その蹴りの威力が凄かったのか、秒で倒れてしまったかくちゃんに馬乗りになってタコ殴りにしてる姿はまるで悪魔そのもの!
このままだったらかくちゃんが半殺しになってしまう!どうしよっ 俺じゃかないそうにないし…
りんりん
らんらん
アワアワとそこら辺をウロウロしているオレの背後から肩に顎を乗っけて話しかけてきた灰谷兄弟。
鶴蝶なんかぁぁぁあ?
その時オレの頭の中で何かが切れた
にょたみっち
りんりん
にょたみっち
らんらん
りんりん
今はこの2人に構わずにかくちゃん救出しなくちゃ!
かくちゃんを魔の手から救出すべく、立ち上がった俺はイザナ?とかいうヤローに向かって走り出していた
イザナ
イザナ
かくちゃん
にょたみっち
にょたみっち
にょたみっち
イザナ
い、
言ってしまったァー^ ^;
なにあの顔!絶対怒ってんじゃん…!!!!!!
かくちゃん
かくちゃんに関してはもう何が起こったかわかんなすぎて思考回路がショート寸前的な顔してるしー!!!!!!!!
でもダメだ… ここで叱ってやらなくてわ… イザナくんのこの悪魔のような性格は直らない…
イザナ
イザナ
と、ありのような小さな声で謝ってきた
にょたみっち
えぇぇぇぇぇぇぇ!????
謝っただと!????!!! あの怖い人が!!!!!!!!!!!!!!!!
イザナくんは床を見つめて何か考えている様子だが、全く思考が掴めない
だが、イザナくんの褐色の肌が少し赤みを帯びているのがわかった。 小さい子供が喧嘩をしたお友達相手に謝るような感じだ。
もしかしてイザナくんは謝ったことがないのかな?
なのに今俺に叱られたからごめんなさいしたのかな?
え?何?それって…
めちゃめちゃ可愛いじゃん…!
イザナ
にょたみっち
こうゆー時って…
にょたみっち
イザナ
にょたみっち
にょたみっち
イザナ
やっぱ褒めてあげるのが1番っすよね!
イザナくんの顔めっちゃ熱い。 たぶんすっごく頑張って謝ったのかな…?
イザナくんの紫陽花の目が少しよらいだのがわかった。
褒められたこともなかったのかな…?
にょたみっち
イザナ
イザナ
俺が笑いかけると正気に戻ったイザナくんが俺の手を振りほどいた
振りほどかれてびっくりした顔を見たイザナくんは、焦った表情をしたけどすぐ普通の顔を取り繕って口を開いた
イザナ
にょたみっち
イザナ
と叫ぶイザナくんの声はやっぱり震えていて、さっきまでの悪魔が普通の少年に変わったのがわかった
可愛いなっ
と、少し笑い速やかに彼らのアジトを去った
また…
会えるといいな♪
母親からの愛情なんてもの、一切貰ったことなどなかった
他のガキ共が今日の夜飯何かなとか行ってる間俺はゴミを漁ってた。
ほかのガキ共がお小遣い貰ったで騒いでる時も、俺は1人、妹のために街で物乞いしてた。
プライドなんてもん鼻から持ち合わせてなんかいやしねぇ。
んなもん持ってるやつから死んでく
そんな世界で俺は生きてきた
いつしか人の感情なんてもんなーんもわかんねぇでここまで育っちまった。
そんな時、あいつが現れたんだ。
あいつは見ず知らずの俺を叱った。
見ず知らずの俺を褒めた。
見ず知らずの俺に笑いかけた。
まるで……我が子の様に
あいつに微笑みかけられた瞬間思った
なんだ。俺、まだ餓鬼じゃん
イザナ
イザナ
イザナ
イザナがたけみっちに恋するまであと3日
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