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鬼ヶ島で鬼を退治した桃太郎は 宝を手に入れ幸せに暮らしていた。
そんな桃太郎の身に とんでもない事が起きる…
第一話 桃太郎のその後
母
母
桃太郎
僕の名前は桃太郎。 鬼ヶ島で鬼を退治した 村の英雄だと言われている。
僕は桃の中から生まれ 村に居たお婆さんとお爺さんに 育てられた。
そんな二人の事を母と父だと思い 呼んでいる。
僕は 母に川で魚を取って来るように言われた為 村から少し離れた川に行く。
桃太郎
桃太郎
そんな事を呟き 一人 腰を地面に下ろして 仕事に係った。
僕が川で魚を取っている時
ガサガサ…
僕の背後の 森の中から誰かがこちらに来る 怪しい足音がした…
桃太郎
桃太郎
僕は、素早く振り返り 刀を構えた。
するとゆっくりと姿を現す。
桃太郎
その瞬間 僕は言葉を無くした。
森の中から出てきたのは 一人の美しく可愛らしい 女性だったからだ。
肌は色白く 髪は僕と同じ桃色で長髪 頭に桃色のリボンを付けていて 綺麗な浴衣を着ている。
桃太郎
僕は少し顔を火照らせて彼女に謝った
少女
だが、彼女は 口数が少ないのか一言だけしか言わない。
桃太郎
少女
彼女は話さなかった。
桃太郎
桃子
彼女はボソッと名前を名乗り その場から帰って行ったのだ。
少し不気味な感じを覚え 僕も仕事を終えて、取った魚を持ち その場から離れ 村に帰る。
村に着いた頃には すっかり日は落ちていた。
桃太郎
母
母はいつも通り明るく接してきた。
さっきあった あの事を話そうとした時 母の口が開く。
母
母
母
と言われ、母の後についていく。
部屋に戻ると とんでもない光景を目にした。
母
桃太郎
桃太郎
なんと言う事だ 全く信じられない。
さっき川で出会った女性が 僕の実の妹だったなんて。
驚きのあまり考えが追い付かない。
母
母
桃太郎
僕は鬼を退治に行っていた頃、 村がどうなっていたか知らない。 その頃に 妹は生まれてきて 村を見守っていたというのだ。
母
母
母
母さんは顔を火照らせ 両手で頬を包み 凄く嬉しそうだった。
桃太郎
桃太郎
母
母
桃子
母が褒めると 妹は優しく微笑み小さく頷いた。
桃太郎
桃太郎
桃太郎
母
桃太郎
僕がそう言って妹の顔を見ると 妹は僕の目を見て ニコッと微笑んだ。
僕は少し照れて 顔を下に向けた。
何故なら、自分の妹が あんなにも美しいからだ
母
母
母
桃太郎
母さんのあんな姿を見るのは 初めてだった。
よっぽど家族が増えて嬉しいのだろう…。
僕も自分に妹が出来て凄く嬉しかった。
母
桃太郎
もう僕は何を言えばいいか 分からなくなった。
数時間後
何だかんだ 色んな話をして 夕食を食べ終わり 数時間が経った。
僕は疲れて寝る準備をする。
桃太郎
母
母
母
桃太郎
桃太郎
母
母
桃太郎
全くなんて自分勝手な母なんだ。
笑顔でおやすみって そんな事言われても困る
恥ずかしくて眠れる気がしない。
仕方が無いので黙って自分の部屋に行き 寝間着に着替えて 布団を用意し 横になった。
同じく隣に妹も 寝間着 姿で横になる。
僕は変な緊張感を覚えながら目を閉じた。
すると 隣で寝ている妹が僕に声をかけてきた。
桃子
桃太郎
僕はビクッと体を弾ませて 妹の方に体を向ける。
桃太郎
あまりの緊張で声が震え それに妹が答えた。
桃子
桃太郎
妹なのに言葉がしっかり話せない。 僕は若い女性とあまり話をした事が無い。
しかも鬼を退治して間もないのに いきなり妹が居るなんて 頭がごちゃごちゃになる。
桃子
桃子
さっき全然話をしなかった妹が 僕に興味を持ち
良く話すようになった気がした。
僕はそれに応じてあの時の話を聞かせた。
桃子
桃子
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃子
僕が聞くと 妹は小さく頷く。
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
僕は妹に強く聞いた。
すると妹は僕の目を見て 口を開く。
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃子
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
僕が聞くと 妹は首を傾げる。
桃子
桃子
桃子
妹にそんな事を言われて僕は下を向く。
母なら言いそうな台詞だったからだ。
きっと母に聞いても 惚けて教えてはくれない気がした。
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃子
桃太郎
桃太郎
桃子
桃太郎
そう言って僕達は一日の幕を閉じた。
《翌朝》
に……さ……
にい……さ…
にいさま…
桃子
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
全く嫌な起こされ方をされた。
顔をペチッと叩いて… 変な目覚めだな。
桃子
桃子
桃太郎
妹が泣きながら僕の顔を見ている。
僕は言われたとおり 飛び起きて外に出た。
すると、とんでもない光景が目に入った。
桃太郎
桃太郎
目に入ったのは 跡形も無くなった村だった。
家は焼き崩れ 動物も人々も誰も居なくなっていた。
桃子
桃子
桃子
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃子
それを聞いた僕は どうすれば良いのか分からなくなり
その場に倒れるように腰を落とした。
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
僕はあまりのショックに 泣きながら怒鳴った。
妹も隣で静かに泣いている。
桃太郎
桃太郎
桃太郎
僕は覚悟を決めてその場から歩き出した。
桃子
桃子
妹はその場から急いで部屋に行き 僕のもう一つの刀を持ってきた。
桃太郎
桃太郎
妹に怒鳴った。 鬼ヶ島に連れて行ったら 妹は生きて帰る事が 出来ないかもしれない。
桃子
桃子
桃子
桃子
妹は怒鳴り返し 僕の話を一切聞かなかった。
桃太郎
僕が聞くと真剣な目をして答える。
桃子
桃子
桃子
桃太郎
桃太郎
妹に何を言っても 気持ちは変わらない気がした僕は 諦めて一緒に連れて行く事にした。
すると、急に大地が地響きを立てた。
桃太郎
辺りを見渡していると だんだん揺れが大きくなっていく。
大地が揺れ動いている中から 怪しい足音も混じって来ているようにも 感じた。
??
??
地響きが止んだ後 誰かが僕の背後から声を掛けてきた。
その声は凄く聞き覚えのある声で 僕は恐る恐る振り返った。
すると、僕はあり得ないものを目にした。 妹もそれを見て体が固まっている。
そう、目の前に立っていたのは あの巨大な獣の鬼だ!
桃太郎
桃太郎
巨大な獣の鬼
鬼は僕の前で惚ける。
桃子
桃子
桃子
妹は鬼に向かって怒鳴る。 それを見た鬼はニヤリと微笑んだ。
巨大な獣の鬼
鬼は妹の事を上から見下ろし 高笑いをした。 相手を馬鹿にするように…
桃子
妹は鬼を鋭く睨んだ。
巨大な獣の鬼
桃子
桃子
鬼は全て知っていた。 妹の事や僕たちの事など
なぜ知っているのかを聞いても また惚ける。
桃太郎
僕も鬼を睨んで低い声で呟いた。
巨大な獣の鬼
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
桃太郎
僕は怒り 拳を握り 鬼に言ったのだ。
だが、鬼は惚け続けて鼻で笑う。
巨大な獣の鬼
桃太郎
桃太郎
僕と妹は刀を抜き 鬼に立ち向かった。
その先に何が待っていたのか知らずに……
??
??
??
??
??
??
??
??
??
??
??
??
??
(続く)
【完】