○○sitenn
あんまり寝れなくて来たけど、早かったみたい。
…莉犬兄…わかってくれるかな。
昨日家に帰ったあとも莉犬兄とは気まずいままで一回も口を聞かなかった。
今日何も言わないで先に家出てきちゃったけど大丈夫だよね。
みんなにも私の話聞かれるってことだよね。
まぁ私から言ったことだけど…
ななもり
あ、○○ちゃん。もう来てたんだね。おはよう

○○
おはよう

るぅと
○○ちゃん、おはようございます

○○
おはよ〜

その後もみんなゾロゾロと会社に入ってくる。
全員揃ってシーンとなった。
ななもり
○○ちゃん…話してくれる?

○○
あ、…うん
ちょっと長くなるんだけどみんな聞いて欲しい

○○
私は中学のころすごく仲が良かった男の子がいたの。だけど別に好きとかそういう感情を持ってたとかじゃなくてただ異性で1番話しやすい男の子だった。

○○
ある日ねその男の子と話してたら…その男の子のことが好きな子が居たらしくて、その子に私と仲良く話してるところ見られて、私が男の子のこと好きなんじゃないかって勘違いされちゃったみたいなの。

○○
それでその日を境にその子からいじめられるようになった。最初は靴隠されたり物隠されたりするくらいだった。

○○
だけどいじめはどんどんエスカレートしてって、いつの間にか学校中にそのこと広められて、私は友達すらいなくなった。その男の子も噂話を信じちゃったみたいで私から離れていっちゃって私には学校での居場所はなくなった。

莉犬
っ…

○○
むしろ、毎日学校に行く度にみんなから視線が私に集まって私を見る度にコソコソって話し始めて、私はそれに耐えられなくなって、学校に行きたくなくて莉犬兄に体調が悪いって言って何回も休んだ。

莉犬
え…っ…じゃああの時からもういじめられてて…?俺、なんで気づかなかったんだよ…っ

○○
ううん、莉犬兄のせいじゃないよ。

○○
…続きなんだけどね

○○
さすがに毎日休んでたら勉強が追いつかないから1週間に一回とかそんくらいの頻度でたまに学校に行くようにしてた。男の子とは話さなくなったにも関わらず、その子からのいじめは続いてた。

○○
その日の帰り道ね、私は学校帰りで信号を待ってた。そしたら当然後ろから思いっきり押されて赤信号のなか道路に飛び出ちゃって…

○○
やばい早く歩道に戻らなきゃって…焦ってて…そしたら横から車のクラクションが聞こえて横を向いたらもう目の前に大きなトラックがあった。

○○
あぁ…私死ぬんだ…莉犬兄ともっと話したかった…学校で友達作ってたくさんお喋りしたり遊んだりしたかったって…後悔ばっかり浮かんできた。そんな諦めかけた時に急に腕を思いっきり引っ張られて、私はそっちの方向に転んだ。

○○
その時、私はビックリしすぎてなにが起こってるかわからなかった。誰が助けてくれたんだろうって見たら…それがさとみくんだった。

○○
私は安心してその場で思いっきり泣いちゃった。だけど顔も知らない他人のさとみくんはそんなこと気にせずずっと側にいてくれた。それから私はさとみくんにいじめられてること莉犬兄には相談したくないって言うこと色んなことさとみくんに相談した。

○○
中学のときのいじめはさとみくんが強く言ってくれたみたいでおさまった。友達が居なかったのは変わりなかったけど(笑)

○○
だけど高校生になって新しい友達が出来て楽しく過ごせて…今に至るって感じ…

○○
莉犬兄にこの事話してたら心配しすぎて仕事に集中できないって思ったから相談しなかった。莉犬兄には傷ついて欲しくなかったから…

莉犬
そっ…か…そんなことが……気づいてあげられなくてごめん…(ポロポロ

○○
莉犬兄!泣かないでよ…っ

るぅと
○○ちゃんそんなことがあったんですね…

みかさ
…俺たちにも話してくれてありがとう

○○
うん…みんなにも聞いて欲しかったから…逆に聞いてくれてありがとう

さとみ
本当にあの時の○○とは全然違うくて今は本当に楽しそうな顔してる

○○
えへへ…さとみくんのおかげだよ

ななもり
じゃあこれからは何かあったら俺たちに相談して

メルト
そうだよ!僕たちがいつでも相談のる!

ロゼ
お、メルが自分から言うとか珍しいな

メルト
俺だって一応人の心配はできますー

ジェル
そうやぞ!一人で抱え込まんくていいからな!

○○
みんな…っ…ありがとう…

みんなに話して良かった…
あの時の私に言ってあげたい。
あのときすごく辛かったけど耐えてくれてありがとう。そのおかげで今はすごく幸せだよ。こんなにもたくさんの人たちに心配されて、…本当に、私