藤澤涼架side
fjsw.
お兄さんが出て行って、病室には僕たち三人しかいない
そんな中僕の口から出た言葉は自然と冷たい口調になっていた
お兄さんに話は聞いたのに、僕はまだ元貴達が怖い
どうしてだろう
お見舞いにまできてくれたのに
泣きながら心配してくれているのに
どうして?
omr.
wki.
元貴と若井がそう言った
来ないでって言った理由?
そんなの、元貴達が一番わかってるでしょ?
来ないでって言ったのは元貴達が僕を殺す夢と情景が重なったから。
殺す夢を見たのは元貴たちが悪口を言ったから。
元貴たちはスタッフさんの 「藤澤がいらない」 という言葉に同意を示した
なのになんでここにきたの?
何しにきたの?
こうやって怯えている僕を笑いにきたの?
ねえ、なんで?
fjsw.
omr.
fjsw.
“僕、Mrs.GREEN APPLEを抜けるから”
その言葉を言おうとした瞬間だった
元貴と若井の顔色が変わった
「言わせない」とでも言うように元貴は僕に抱きついてきた
痛いくらいに強い力で元貴は僕を抱きしめる
omr.
omr.
元貴が泣きながら訴えてくる
なんで、泣いてるの?
いらないって、必要ないって思ってるんだよね?
アレンジもできない無能って思ってるんだよね?
僕なんていたっていなくたってミセスには関係ないもん
だから、スタッフさんの話に元貴たちは同意したんでしょ?
だからあの時大きな大きな笑い声が聞こえたんだよ
なのに、どうして抜けさせてくれないの?
元貴たちはまだ僕を傷つけたいの?
wki.
若井は元貴に続けてそう言った
その言葉を聞いた瞬間、何かが弾ける音がした
fjsw.
omr.
wki.
急に大声を出した僕に二人はびっくりしていた
でも僕の口は止まらない
fjsw.
fjsw.
fjsw.
僕は狂ったように若井と元貴に言葉をぶつけた
今までずっと思っていたことを感情のまま、子供みたいに。
そうやって叫んだことで頭が少し落ち着いて
その時やっと目の前の二人の顔を見ることができた
二人は、泣いていた
大粒の涙で服を濡らしながら、涙を拭こうともせずに
違う
泣いて欲しかったわけじゃないの
じゃあ、僕は何をして欲しかったんだろう
omr.
ちょっとの沈黙の後に元貴は急に喋り出した
omr.
omr.
元貴のその言葉に嘘なんて混じってなくて。
wki.
wki.
若井が泣きながら謝った
その言葉にも、嘘なんて混じってなかった
その時、やっと二人のことを信じることができた
元貴たちは悪口を言うんじゃなくて、怒ってくれていた
僕のために
笑い声はスタッフさんが話を逸らすために笑った声だった
なのに僕は勘違いをして
ずっと心配してくれていた二人を一番傷つけたかもしれない
そして、二人を残して死んでしまうところだった
あのお兄さんが言っていたように、僕を大切に想ってくれる人は僕のそばにちゃんといた
fjsw.
なぜか急にお礼が言いたくなった
ずっとずっと心配してくれたから
ずっとずっと味方だって言ってくれたから
若井はまた泣き始めてしまった
それを見て元貴が泣き笑いする
wki.
fjsw.
冗談で僕が笑って言ってみる
すると元貴と若井は顔を見合わせて 「もちろん!」 と笑った
あの日の君は笑ってた HAPPY END.
こんにちは✨
1000いいねありがとうございます😭 感想もありがとうございます🎶凄く嬉しいです✨
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
※この作品はこれで最終回となります※
それではまた!
コメント
10件
BFFの歌詞が混じってる?!
わぁ最高でしたぁ…バットエンドももし宜しければ見たいです!
これまじで映画化した方がいいよ