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黄色い薔薇は咲かぬ日々 第2話

侍女 梨莉子

お嬢様おかえりなさい!!

与根宮 桜子

ただいま

この子はわたくしの専属侍女の梨莉子。

忠誠心が強くわたくしに懐いている愛らしい子。

この屋敷では1番信頼もしている。

侍女 梨莉子

今日は何も持っていないようですが…

侍女 梨莉子

お散歩ですか?

与根宮 桜子

道端の子供がお腹を空かせているようだったから

与根宮 桜子

貰ったものをあげたの。

侍女 梨莉子

もう……お嬢様は優しすぎるのですよ!!

与根宮 桜子

そう?人としての良心が出ただけよ

侍女 梨莉子

それでも!ですよ!

侍女 梨莉子

私だってお嬢様にお菓子をもらいたいのに……

与根宮 桜子

…………

与根宮 桜子

そういうことだったの?笑

与根宮 桜子

梨莉子にならいくらでもあげるわよ

与根宮 桜子

わたくしの髪飾りでもあげましょうか?

侍女 梨莉子

髪飾りは平気です!桜子お嬢様の象徴のようなものですから………

桜子の父 与根宮 高俊

桜子

侍女 梨莉子

ぁ………

与根宮 桜子

…………

ああ、またこの時がやってきた。

磨きがかかっていない人形のように、わたくしがならないといけない時。

与根宮 桜子

梨莉子、またあとで金平糖をあげるわね

与根宮 桜子

さ、行って

侍女 梨莉子

…………お嬢様……

侍女 梨莉子

……失礼致します

桜子の父 与根宮 高俊

また町へ出かけておったのか?

与根宮 桜子

……ええ。

桜子の父 与根宮 高俊

………はぁ、

桜子の父 与根宮 高俊

町へ出かけるのはかまわん。

桜子の父 与根宮 高俊

だが行く時は声をかけてはどうだ?

与根宮 桜子

………どうしてでしょうか。

桜子の父 与根宮 高俊

お前は与根宮家の娘なんだ。一族のためにも護衛くらいはつけていけ

与根宮 桜子

………(「一族のため」……ね……)

与根宮 桜子

護衛をつけては気が詰まりますわ

与根宮 桜子

わたくしは1人っきりの時間が好きなのです。

桜子の父 与根宮 高俊

………

桜子の父 与根宮 高俊

どうしていつも私の指示を聞かぬのだ

桜子の父 与根宮 高俊

私はお前の父親なんだぞ

桜子の父 与根宮 高俊

育ててもらった恩を忘れるな

与根宮 桜子

………

いつ?どこで?

貴方はわたくしに父親としての行動をしたの?

わたくしのことをどのように育てたの?

喉まではその言葉が詰まっていても、まだ言えない。

ここの屋敷にいるのは生きる術。

嫁ぐまでは、この父親の言う言葉を聞かなければならない

桜子の父 与根宮 高俊

私が今言ったことを、忘れないように

与根宮 桜子

………はい

桜子の父 与根宮 高俊

なんと手のかかる子だ……

桜子の父 与根宮 高俊

もう嫁ぎにいく年齢だというのに…心配でならん……

与根宮家の当主には小声に思えても、わたくしの耳にはしっかりと侵入してきた。

桜子の父 与根宮 高俊

私は疲れたから部屋に戻る。お前は編み物でもしておけ

そう言い残し父は出ていった。

与根宮 桜子

誰が編み物なんてするのよ

与根宮 桜子

腹立たしい今じゃ不格好で素朴な襟巻きしかできないわ

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コメント

9

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語彙力ありすぎません?笑私もこの物語好きですっ!続き楽しみに待ってまーす!

ユーザー
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