あの日以来、どんどんナムジュンさんに惹かれていく自分がいた。
そのせいもあって、ホソクさんの事は忘れかけていた。
そのはずだったのに。
ジミン
あなた
深夜、皆が寝静まる時間帯に現れたのは
ホソクさんのような風貌の男の人だった。
あなた
ジミン
ジミン
ジミン
あなた
辺りが白い煙に包まれて
私は意識を失った。
あなた
ホソク
あなた
私が居たのは、あの牢獄で。
手と足の両方に枷が付けられていた。
あなた
ホソク
ホソク
ホソクさんがゆっくり近付いてきて、頬を撫でられる。
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
怖すぎて、怖すぎて、息が出来ない。
きっと、殺される。
まだナムジュンさんにお礼を伝えられてないのに
まだナムジュンさんと暮らしたいのに
これで終わり、なのか。
目を閉じて死を覚悟した。
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
言われた通り、横を向くと
首に刺すような痛みが走った。
あなた
ホソク
身体に力が入らない。
どくどくと、血管が脈打つのが分かる。
そして何より
私の首元でする、咀嚼音。
それが1番の恐怖だった。
あなた
あなた
ホソク
ホソク
もう、ダメだ。
再び意識を飛ばしかけた時
微かに視界に入ってきたのは
笑うテヒョンさんだった。
ナムジュン
ナムジュン
テヒョン
ナムジュン
テヒョン
ナムジュン
ナムジュン
テヒョン
テヒョンアと別れ、誰もいない廊下を歩く。
○○が、居なくなった??
ふざけるな。
俺の
俺だけの○○なのに
誰かがあの子を攫ったのだとしたら
地獄の果てまで追い掛けてやる。
テヒョン
ナムジュン
テヒョン
テヒョン
ナムジュン
テヒョン
テヒョン
ナムジュン
ナムジュン
テヒョン
ナムジュン
テヒョン
ごめんな、テヒョンア。
でも今はお前を気にしてる所じゃないんだ。
あの子を攫った奴が、よりよって人狼かよ…
この世で1番俺が忌み嫌う存在
『人狼』
そいつは俺の大切な人達をことごとく奪ってきた。
俺の幸せを、全て壊してきた。
それでもたった1人
あの子だけは俺の全てだったのに
あの子だけは絶対守り抜くと決めたのに
また、守れなかった。
だから今度こそは
彼奴を殺してでも○○を取り返す。
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
ジミン
ジミン
あなた
改めて言われると、気恥ずかしい。
ジミン
あなた
ホソク
ホソク
ジミン
あなた
先程噛まれた首元は包帯を巻かれていたが、紅く血が滲んでいた。
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ジミン
あなた
あなた
ホソク
ホソク
ホソク
ジミン
ホソク
ホソク
ジミン
ジミンさんは奥から何かを取り出してきた。
あなた
ジミン
ホソク
ジミンさんが握っているナイフは
ナムジュンさんの父親であるソクジン様が愛用していたナイフだった。
あなた
ジミン
そのナイフは、大切な形見だって
ナムジュンさんが言っていたのに。
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ジミン
ナイフを腕に当てられた瞬間
暗い牢獄に眩しい光が差し込んだ。
ナムジュン
あなた
嬉しくて、泣きそうだった。
テヒョン
ナムジュン
テヒョン
テヒョンさんは、にっこり笑って
ナムジュンさんにナイフを突き立てた。
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