曲パロパロ☆

君はそう言っていた

梅雨時ずぶ濡れのまんま

部屋の前で泣いていた。

夏が始まったばかりと言うのに

君は酷く震えていた、

そんな話で始まる。

あの夏の日の記憶だ。

殺したのは隣の席の

もう嫌になって方を突き飛ばして

打ち所が悪かったんだ、

そんな君に僕は言った。

財布を持って

ナイフを持って

携帯、ゲームもカバンに詰めて

要らないものは全部、

あの写真も

あの日記も

旅だ！

そして僕らは逃げ出した。

この狭い狭い世界から

家族も

クラスの奴らも

何もかも"捨てて"君と2人で

人殺しなんてそこら中湧いてるじゃんか！

君は何も悪くないよ！

結局僕ら誰にも愛されたことなど無かったんだ、

君の手を握った時微かな震えもなくなっていて、

誰にも縛られない2人、

"線路"の上を歩いた。

"金"を盗んで

2人で逃げて

どこにでも行ける気がしたんだ。

今更怖いものは僕らには無かったんだ

額の汗も

落ちたメガネも

あぶれ者の

小さな逃避行の

旅だ！

自分は何も悪くないと誰もがきっと思ってる。

宛もなく彷徨う蝉の群れに、

水も無くなり揺れ出す視界に、

迫り狂う鬼たちの怒号に、

馬鹿みたいにはしゃぎあい

ふと君は"ナイフ"を取った。

死ぬのは私一人でいいよ。

そして君は首を切った

まるで何かの映画のワンシーンだ。

白昼夢を見ている気がした。

気づけば僕は捕まって

君だけかどこにも見つからなくって。

そして時は過ぎていった。

ただ暑い暑い日が過ぎていった

あの夏の日を思い出す。

9月の終わりにくしゃみして

6月の匂いを繰り返す

頭の中を飽和しているｯ！

なぁｯ！（泣）