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コメント
4件
見るの遅くなってごめんなさい🙇♀️ 霧島もナムルだね(^ω^)
うわ、第11話…めっちゃ重くて好きです…🥀 神崎が「噂を広げて反応を待つ」って、完全に心理戦でゾッとした。そして霧島博士の狂気じみた好奇心、怖いけど癖になるキャラだなって思いました。阿部くんが一人で宮舘さんと渡辺くんの秘密を守ろうとしてるシーン、胸が締め付けられた…。 「まだ始まったばかり」って台詞、本当にその通りで、この先どうなるか見逃せないです。次も静かに読みにきます🌙
ルル
98
楪羽*yuzuriha*
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翌日。 朝八時。
佐久間大介
勢いよく事務所へ飛び込んできた佐久間に続き、向井、ラウールも入ってくる。
向井康二
佐久間大介
ラウール
そんな会話を聞きながら、阿部はパソコンを開いていた。
昨夜から気になっていたことがある。
神崎。 あの男が、本当に花だけを追っているとは思えなかった。
阿部亮平
そこへ。
ガラン、とドアベルが鳴る。
深澤辰哉
入ってきたのは、二十代ほどの青年だった。 顔色は悪く、どこか怯えた様子で辺りを見回している。
青年
深澤が頷く。
深澤辰哉
深澤辰哉
青年は何度も振り返りながら、小さく頷いた。
青年
青年
事務所の空気が変わる。
青年は震える手でスマートフォンを取り出した。 画面には、一つのSNSアカウント。
青年
阿部が受け取る。
そこには数日前の投稿が映っていた。 《俺、エルフレ・バルサム咲かせられるんだけど欲しい人いる?》 投稿日時は三日前。
青年
青年は唇を噛む。
青年
青年
青年
拳が震える。
青年
誰も口を挟まない。 青年は続ける。
青年
青年
青年
スマホを操作する。
一枚の写真。 夜道。 黒いワゴン車。 そして、その奥に映る黒い戦闘服の男。
目黒の目が細くなる。
目黒蓮
渡辺も静かに呟く。
渡辺翔太
青年は驚く。
青年
深澤は答えなかった。
深澤辰哉
深澤辰哉
阿部はすぐにキーボードを叩き始める。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
数分後。 阿部が顔を上げる。
阿部亮平
阿部亮平
画面に地図が表示される。
港湾地区。 使われなくなった倉庫街。
岩本照
向井康二
深澤は全員を見る。
深澤辰哉
深澤辰哉
全員が頷いた。
その時だった。 青年がぽつりと呟く。
青年
青年
青年
事務所が静まり返る。
阿部が静かに尋ねる。
阿部亮平
青年
青年
阿部は目を伏せる。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
そう考えた瞬間背筋が冷たくなった。
もし。 宮舘と渡辺の存在が世間へ知られたら。 神崎は迷わず動く。
阿部は誰にも気付かれないよう、小さく拳を握った。
阿部亮平
神崎の研究所。
研究員
研究員が報告書を差し出す。
研究員
神崎は目も向けず答える。
神崎
研究員
研究員
神崎
神崎は残念そうな様子も見せない。
神崎
研究員が驚く。
研究員
神崎
研究員
神崎はモニターへ視線を移した。
そこにはSNS上で飛び交う“エルフレ・バルサム”の文字。
神崎
研究員は目を見開く。
研究員
神崎は微笑む。
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎
研究員は神崎の意図を理解し、静かに頭を下げた。
研究員
同じ頃。 何でも屋《Snow Man》では出発の準備が進んでいた。
目黒が装備を確認し、岩本が無線機を配る。 佐久間は救急セットをまとめ、ラウールはドローンの最終確認を行う。
そんな中。 宮舘は静かに窓の外を見つめていた。
その隣へ渡辺が立つ。
渡辺翔太
宮舘は小さく頷く。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺も同じ方向を見る。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
その会話を少し離れた場所から聞いていた阿部は、二人の表情を見つめる。
他のメンバーは、いつもの二人のやり取りだと思っている。 深澤も、目黒も、岩本も。 「何か過去に関係があるのかな。」 その程度の認識だった。
だが阿部だけは違う。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部はそっとパソコンを閉じる。
誰にも気付かれないように。 一人だけ、静かに決意を固めた。
その頃、港湾地区の古びた倉庫では――。
薄暗い部屋の椅子に縛られた一人の青年が、ゆっくりと目を覚ます。
青年
扉の向こうから、ゆっくりと足音が近付いてくる。
コン……。
コン……。
扉が開き、一人の研究員が穏やかな笑みを浮かべた。
研究員
研究員
青年は震える声で叫ぶ。
青年
青年
研究員は静かに首を傾げる。
研究員
研究員
青年の表情が凍り付く。
神崎側は、すでに次の手を打ち始めていた。
数時間後。
青年
椅子に拘束された青年は、震えながら俯いていた。
エルフレ・バルサムを咲かせられる。 そんな冗談半分の投稿をしただけで、人生が一変した。
目の前には数人の研究員。 その中心に立つ男は、白衣の袖を整えながら静かにため息をつく。
??
??
その男は、神崎とは対照的だった。
白衣は皺だらけ。 長い黒髪を後ろで無造作に結び、手には白い手袋。 年齢は三十代後半ほど。 そして何より、その瞳だけが異様だった。
まるで宝石を見つけた子どものように、何かを観察することだけを楽しんでいる。
研究員が頭を下げる。
研究員
研究員
研究員
霧島と呼ばれた男は、青年の前へしゃがみ込む。
霧島
霧島
青年は必死に後ずさろうとする。
青年
しかし霧島は聞いていない。 青年の手をそっと持ち上げる。
霧島
霧島
霧島
霧島
青年は震えながら頷く。
青年
霧島
霧島は嬉しそうに笑う。
霧島
青年は混乱する。
青年
霧島は青年の腕を、肩を、首筋を。 まるで美術品を鑑賞するように、ゆっくりと触れていく。 研究員たちは見慣れているのか、誰も止めない。
霧島の能力。 《解析》。 触れた対象の構造、状態、変化、能力特性まで読み取ることができる特殊能力だった。
霧島は指先を離し、小さく首を振る。
霧島
霧島
霧島
研究員が尋ねる。
研究員
霧島
霧島はあっさり頷いた。
霧島
霧島
青年はその言葉に顔を青くする。
青年
だが霧島はもう興味を失っていた。
霧島
霧島
研究所最上階。 神崎は資料を読んでいた。
コンコン。
霧島
霧島が部屋へ入る。 神崎は顔を上げ、小さく笑う。
神崎
霧島は肩をすくめる。
霧島
霧島
霧島
神崎は残念そうな様子もなく頷く。
神崎
霧島はソファへ腰掛ける。
霧島
霧島
霧島
霧島
神崎は紅茶を口へ運ぶ。
神崎
神崎
霧島は笑う。
霧島
神崎
神崎
神崎は苦笑するだけだった。
二人は長い付き合いだった。 遠慮もない。
霧島は机の上に置かれた髪の毛の入ったガラスケースを見つめる。
霧島
霧島
神崎は静かにケースを閉じる。
神崎
霧島は身を乗り出した。
霧島
霧島
霧島
神崎は窓の外を見つめた。
神崎
霧島はニヤリと笑う。
霧島
神崎
神崎は頷く。
神崎
神崎
霧島は嬉しそうに手を叩く。
霧島
霧島
霧島
霧島
神崎は少しだけ苦笑した。
神崎
霧島は椅子から立ち上がる。
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
研究員たちは少し引いた表情を浮かべる。 霧島は気にも留めない。
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
研究員たちが小さく息を呑む。 その言葉が、かえって恐ろしかった。
神崎は紅茶を置き、静かに言う。
神崎
神崎
霧島は満面の笑みを浮かべた。
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
霧島
神崎は静かに立ち上がる。
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎
神崎の口元がゆっくりと吊り上がる。
神崎
依頼に向けて準備中の何でも屋《Snow Man》。
阿部の端末へ、一件の通知が届く。
『緊急』 『港湾地区にて、複数の失踪者を同時に確認。』 『全員共通点あり。』
阿部は画面を開く。 そこに書かれていた一文を見た瞬間、表情が変わる。
阿部亮平
深澤たちが振り返る。 阿部はゆっくり告げる。
阿部亮平
阿部亮平
事務所の空気が一気に張り詰める。
深澤は静かに立ち上がった。
深澤辰哉
目黒も装備を手に取る。
目黒蓮
渡辺と宮舘は何も言わない。 しかし二人とも、同じ決意を胸に秘めていた。
エルフレ・バルサム事件――。
ついに、その核心へと進み始めていた。