瑠伊斗
勉強?
茉冬
はい
茉冬
もうすぐテストなので
千秋
僕と勉強しようってことになったんですよ!
千秋
ね?
茉冬
……うん
瑠伊斗
へぇ
瑠伊斗
そういえば挨拶するのは初めてだよね?
瑠伊斗
よろしく
瑠伊斗
名前は?
千秋
千秋です!先輩だからといって茉冬傷つけたら殴るのでよろしくお願いしますね
茉冬
……?
茉冬
(なんか睨み合ってる気がする)
瑠伊斗
……
瑠伊斗
茉冬
瑠伊斗
近々俺と勉強しようよ
茉冬
え
瑠伊斗
茉冬頭良かったよね?
瑠伊斗
俺悪いからさ
千秋
……
茉冬
……わかりました
茉冬
瑠伊斗さんちいきます
瑠伊斗
ん
瑠伊斗
また連絡する
瑠伊斗
じゃあね
茉冬
はい
千秋
……
千秋
あれ
千秋
(あの人の順位って確か…)
茉冬
……どうした
千秋
いや、なんでもない
茉冬
……!
茉冬
楽しみだ
茉冬
広い家ですね
瑠伊斗
……そう?
茉冬
ご両親は……
瑠伊斗
…あー
瑠伊斗
……
瑠伊斗
いない
茉冬
……え、あ…
瑠伊斗
訳ありとか言うわけじゃないけど
瑠伊斗
物心ついたときにはもう児童養護施設にいたからさ
茉冬
……そうなんだ
瑠伊斗
俺と一緒に住む?
瑠伊斗
なーんて……
茉冬
俺も
茉冬
親はいるけど
茉冬
……
瑠伊斗
…話せないならいい
茉冬
ごめん
瑠伊斗
茉冬が思いっきり笑える環境にしてあげるから
瑠伊斗
辛くなったらすぐおいで
茉冬
……ありがとうございます
茉冬
それより勉強…
瑠伊斗
あーーー
瑠伊斗
ごめん
瑠伊斗
あれ嘘
茉冬
え
瑠伊斗
俺、地頭良い方だし
瑠伊斗
ただ会いたかっただけだけど
瑠伊斗
それでももう帰る?
茉冬
……いえ
瑠伊斗
ご飯食べていきなよ
茉冬
…はい