TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

・彰人くん死ネタ ・オリキャラいます

父さんは、昔から厳しかった

でも、俺の大好きな父さんだった

俺に期待してくれて、 将来を考えてくれて……

だから、父さんから逃げ出す ことが、中々できなかった

中学生の冬弥

父さんただいま!

中学生の冬弥

今日は、部活の体験に行ってきたんだけど……

とーやパパ

だからそんなに帰りが遅かったのか…いいか?ピアノのレッスン時間が減るから、部活は入らなくていい

中学生の冬弥

え…?でも、クラスのみんなと仲良くなれるかもしれないし……

とーやパパ

どうでもいい、今はピアノに集中しろ

中学生の冬弥

…はい、父さん

朝から晩まで、ずっとクラシックに 囚われていた

…いや、父さんに囚われていたのかもしれない

中学生の冬弥

…どう、かな?

とーやパパ

ダメだ。ここはもっとテンポを早めなさい

中学生の冬弥

は、はい…!

一時期、クラシックが大好きになった時があった

父さんの期待に応えたかったから 無理矢理好きになった

中学生の冬弥

い、痛ッ……

とーやパパ

なんだ、その傷は?

中学生の冬弥

紙で指を切っちゃって……

とーやパパ

全く…あれほど注意したのにまたか

中学生の冬弥

ごめんなさい……

でも父さんは……

とーやパパ

……

中学生の冬弥

(あれ、こんな時間まで父さん何してるんだろう…)

中学生の冬弥

(あ、あれは…楽譜?)

俺のことを、ちゃんと成長させてあげようと、そうしてくれた

そして、また俺は逃げ出せなくなった

冬弥の部屋

冬弥

…!今のは……

冬弥

夢……か

冬弥

…オルゴールの音で眠ったみたいだな

冬弥

(でもなんで、オルゴールの音が父さんたちのピアノってわかったんだ?)

冬弥

…いや、そんなことより……

俺は、しなくてはいけないことがある

セカイ

冬弥

…小豆沢、白石!いるか!

冬弥

やはり居ないか……

冬弥

(俺はもう逃げないと決めたんだ!また一緒に2人と……!)

♪〜〜〜!!!!

冬弥

この音は?!

冬弥

昨日のライブハウスからか…!

ライブハウス

冬弥

はぁっ、はぁ、はぁ……

冬弥

白石!小豆沢!

…ぇ、冬弥?!

こはね

青柳くん?!

どうしたの?!いきなり来て……

冬弥

すまない!俺は、また一緒にお前らと……

こはね

!やったね!杏ちゃん!

そう?!なら良かった!

あー、それで…突然の話なんだけど…ウィーケンドガレージに来てくれない?

こはね

例のなんでも屋の人達を呼んだの!

冬弥

なんでも屋って…別のチームが依頼したあの……?

こはね

そう!

とりあえず、早く来て!

冬弥

嗚呼…!

WEEKEND GARAGE

ただいま〜!って、あ、もう来てるみたいだね

こはね

……

…こはね、大丈夫?

こはね

あ、うん。怖い人じゃないか、心配で……

冬弥

…安心しろ、俺がどうにかする

こはね

青柳くん…無理しないでね?

冬弥

嗚呼、もちろん

…あ、あの!アンタって……

???

あ、君が白石?

アタシはご存知の通り『烏瓜 茜』。

こはね

からすうり…あかねさん?

そう、烏瓜 茜。

…君、小豆沢でしょ?

こはね

は、はぃ……

ちょっと!相棒に軽々と話しかけないで!

ひっどいなぁ白石…アタシ、別に仲良くしようと思ってるわけじゃないんだから

…あ、隣の男は『奈々月 翔羽』

なんでも屋と、うちのチーム『sune-ku』のメンバー

翔羽

……

冬弥

なんでも屋…?

こはね

sune-ku?

翔羽

なんでも屋は俺の仕事。sune-kuは茜と俺のチーム名

で、その部下が君たちの場所に来た……

冬弥

説明はもういい

冬弥

……何故、あんなことをした?

……っ

いきなり聞くねぇ、青柳

そんなに急がなくてもいいじゃ……

冬弥

お前らとの時間を長く作りたいと、俺が思ってるとでも?

ちょ、冬弥!彰人みたいに喧嘩売らないで!

冬弥

……すまない、ついカッとなって…

翔羽

……

…で、何を話せって?

冬弥

まずは、何故ここにお前の部下を呼び寄せた?

アタシが翔羽に依頼したの

『青柳冬弥を引退させろ』って

へぇ、随分素直に言うじゃない

嘘ついてなんになるのさ

翔羽

…俺はその依頼を部下に頼ませた

それで、冬弥が本気で悩んだのよ!どうしてくれるのよ!

翔羽

そういう依頼だからな

……っ!

こはね

…なんで、青柳くんを引退させようとしたんですか?

なんでって?そんなの、当たり前じゃない

優秀なプレイヤーが少なくなれば、アタシはストリート音楽の頂点になれる!

冬弥

つまり、お前らの夢は『プレイヤーの頂点に立つ』ということか

えぇ、そうよ

冬弥

…そんな卑怯な手で、頂点に立って何になる?

何になるかって?そんなの、アタシと翔羽が歓声を浴びせられるじゃない

不満が溜まったファンの唯一の楽しみがアタシ達になる……どんなに幸せか、アンタには分からないだろうけどね

冬弥

嗚呼、全くわからない

冬弥

お前が上手くなければ、歓声なんて浴びせられないからな

は?!

翔羽

茜、落ち着け

うっさい!翔羽は黙ってて!

こはね

ど、どうしよう杏ちゃん……

……

こはね

……

アンタ、あのイベントを越えようと思ってるんでしょ?

ひとつだけ、ひとつだけ教えてあげる!

アンタらが上手くなったって、他の奴らが上手くなけりゃ、何の意味ないのよ!!!!!

っ?!

こはね

……!

冬弥

……っ!

翔羽

……茜

……っ

…もう帰る

行こ、翔羽

翔羽

…嗚呼

タッタッタッ

翔羽

失礼した

バタンッ

……あはは、変な人だったねぇ

こはね

う、うん…

冬弥

……

シブヤ

冬弥

…他の奴らが……か

…冬弥、あのこと気にしてるの?

冬弥

当たり前だ。烏瓜の言うことは、本当の事だった。

こはね

…でも、他の人は充分上手いし……

冬弥

俺らがイベントを作るんだ。もっと俺らが上手くなるのは勿論、他の人も上手くなければ…あのイベントは越えられない

冬弥

…絶対に俺らで、イベントを作ろう

冬弥…!

こはね

青柳くん……うん!絶対に作ろうね!

みんなで頑張ろうね!

冬弥

…嗚呼

冬弥

『VividBADSQUAD』で、絶対に。

この作品はいかがでしたか?

190

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚