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メンバー皆んな忙しい中合間をぬってシリーズ動画の録音を終える。
今日もみんなで爆笑しながら録音できてとても楽しかった。
開放感からなのか頭がズキズキと痛む。
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言われてみれば朝から鼻水が止まらなかった。
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みんな各々で同意する。
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みんなとの通話はそこで終了した。
💛と💜君に言われて気づく。
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そう意識すると、体のあちらこちらが不調を主張しだす。
頭痛い、鼻水止まんない、寒気がする
喉も痛い気がしてきた。
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体温計を探して熱を測る。
ピピッ
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39.0°
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平熱は元々高い方だが、平熱とは誤魔化せないほどの高熱。
熱があると分かった途端、襲ってくるかのように身体中気怠さが増す。
病は気からってホンマなんかもしれへん。
俺の家に風邪薬なんて置いていただろうか。
食い物は注文すればいい。
正直外出する気力がない。
動画の編集もやらなければいけない。
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情けなさに溜息がでる。
(ヴーヴーヴー)
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スマホの画面に💛の名前が表示されている。
正直、今電話に出たくない。
情けなくて。
でもつい数分前まで皆んなで通話していた手前、無視することはできない。
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気になる箇所があったらしい。
生真面目に俺にアドバイスを求めてくる。
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鋭いなぁ。
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なんでや。
いつの間に俺の知らんような癖つかんでんねん。
頭がズキズキと痛む。
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電話越しに大きなため息が聞こえた。
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先程の💜君の話を思い出しながら答える。
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そして通話は一方的き切られた。
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言わなければよかった。
誰にも迷惑かけたくないのに。
みんな頑張ってる中
俺だけへこたれるとかあかんやろ。
大好きなリスナーさんのために頑張らなければ。
手を動かそう。
💛が来れば嫌でも休まされる。
今のうちに編集しなければ。
せめて今日の個人動画はあげてしまおう。
俺はやりかけにしていた動画の編集に手をつけた。
2時間ほど経っただろうか。
急ピッチで仕上げた動画を上げたのを見計らったかのようにインターホンが鳴り、💛がやって来た。
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丁寧にお邪魔しますと口にしながらも、さっそくお説教をくらう。
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💛の手にはドラッグストアやスーパーの手提げ袋が握られていた。
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💛の目が見開かられる。
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若干キレ気味になっとるわ
これはもう素直に従うしかない。
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それ以外の有無を言わされず、俺は寝室に隔離された。
ベッドに入ったはいいものの、
色々なことが不安になり寝付けない。
さっきみんなで録ったものも早く編集しなければいけない。
次の動画の台本も作らなければいけない。
俺は今寝ていてもいいのか。
1番頑張らないといけない時期なのに。
明後日のレコーディングまでに声の調子を戻すことはできるのだろうか。
妥協した歌なんて嫌だ。
こんな時に
なんで俺は体調崩してんだよ。
なんで体調管理を怠ったんだ。
メンバーを
リスナーさんを、
悲しませるかもしれない。
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ズキズキ痛む頭でぐるぐる考える。
悲壮感が滲み出るようだ。
ガチャっと扉が開く音がした。
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そう言ってトレーにお粥とカットフルーツと薬を載せて💛が運んできた。
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俺は上体を起こした。
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💛からトレーをうけとる。
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💛が水の入ったペットボトルを差し出してきた。
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💛から水を受け取り口にする。
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💛が困った顔をして言う。
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💛の言葉が重く刺さる。
俺は体調崩して作業できない上に心配までかけて
本当に情けない。
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不安に思ってたことが
口からぼろぼろ溢れる。
本当に
情けなくて。
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💛が不思議そうな顔をする。
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💛との電話の後、焦って個人の動画を作っていたから、スマホのことなんて全く気にしていなかった。
俺の様子を見てから、💛が呆れ顔になる。
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思いがけない言葉に思わず目頭が熱くなる。
俺はなんて恵まれているんだろう。
俺はなんて幸せ者なんだろう。
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💛は俺の背中を優しくさする。
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そう言うと💛は嬉しそうに笑った。
薬を飲み、再びベッドに潜り込んだ。
心も体もぽかぽかする。
満腹になったからかなんだか落ち着いて瞼が重い。
今度はちゃんと
眠れそうだ。
はっと目が覚めた時には外は真っ暗闇だった。
時間を確認すれば深夜の2時を回ったところらしい。
随分と寝たものだ。
こんなに寝たのはいつぶりだろうか。
最近は気が張っていたからかすぐに目覚めていた。
おかげで頭痛もなく、少しスッキリとした気分だ。
額にてをやると、熱冷ましシートが貼られていた。
俺が寝ている間に💛が貼ってくれたのだろう。
💛は帰ったのだろうか。
ベッドを抜けてそっとリビングへ向かった。
リビングの電気は消えていたものの、オレンジの間接照明だけは点けてあった。
ソファでもぞもぞと人影が動く。
近くに寄ってみると、💛がソファの上で身体を丸めて眠っていた。
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机には💛の書類が散らばっている。
家でなくてもできる仕事を持ってきていたのだろう。
それくらい💛も忙しかったのだ。
近くに置いてあったブランケットをかけてあげる。
ほんま、末っ子やのに
いつもしっかりしていて
面倒見がいいねんな。
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規則良く寝息をたてる💛にそっと話しかけた。
いつもみんなでいじってまうけど
根が優しいのはみんな知っている。
ほんま、
可愛いやつやわ。
真夜中の静まり返ったリビングで
俺はしばらく
💛の頭を優しく撫で続けた。
俺の感謝の気持ちが伝わりますように願いながら。
おわり
コメント
13件
めちゃくちゃ好きです✨️ はわわわわ フォロー失礼致します!!!!!
めっっっちゃ好きですこの話...フォロー失礼します🙇♀️
ブグマ失礼します!m(*_ _)m めっちゃ好き😘 こういう物語めっさ好き