桃赤
赤
皆さんこんにちは莉犬です
いま無性に彼氏に甘えたいのです
どこかソワソワする自分をさとみくんのぬいぐるみを抱きしめて抑えつつスマホをいじる彼に近づく
クイっと軽く袖を引っ張ると彼は空いてる方の手で頭を撫でてくる
勿論それじゃ物足りなくて
赤
頭に乗っかる手をどけて彼の膝の上に座って背中に腕を回す
また頭を撫でられた
俺は
抱きしめて欲しいのに
彼の胸に額をくっつけて擦り寄るとようやく俺の背中に腕が回ってきた
桃
近くで聞こえる彼の声はいつもより甘く感じて
どうしようもなく
泣きたくなる
赤
俺の答えに彼は「そっか」とだけ答え、また頭を撫でる
片方の腕は背中に回ったまま
ギュッと強く、優しく抱きしめられる
俺の答えに何も聞いてこないのは彼のいいところでもあって
赤
ずるいところでもある
涙が溢れてきて止めることすら出来ない俺は本当に
弱い人間だ
みんなに散々頑張る頑張るって言ってたのに
ちょっとした言葉でこうなるんだから
「つまんない」
「努力の無駄」
「辞めればいいのに」
「どうせ意味ないよ」
どう頑張っても認めてもらえなくて
どう頑張っても笑顔になってもらえない
そう思うと
なんか、投げ出したくなってしまう
何もしたくなくなってしまう
身体が重くなる
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
桃
桃
赤
さとみくんの言葉に俺は何度も頷いた
少しずつ身体が軽くなる感覚がする
さとみくんはずっと頭を撫でてくれた
抱きしめてくれた
さとみくんの腕の中は
いつも暖かかった
~ end ~
コメント
11件
ブクマ失礼します!
やばい、泣いた。(?
ブク失です!