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大阪
オレは仕事が終わり、帰りの準備をしているところだった
東京
でも、東京の溜め息が聞こえたからその手を止めて東京に近寄った
大阪
東京
東京に話しかけると、質問に質問で返して来た
それだけ疲れているのだろう
一体何徹目なんや…
大阪
東京
嘘だ、なんでもないのに溜め息なんて吐かない。
東京は明らかにいつもと違った。
部屋が暗いからかも知れないが、東京の目には光が無いように見えた。
大阪
大阪
東京
そう言ってやると、東京は黙る。
何か傷付くことを言ってしまっただろうか…
それとも何か言えない事情があるのだろうか…
どちらにしても、東京が元気でないのは確かだ。
大阪
東京
東京
大阪
東京の何が分かるか…?
急にそんなこと言われても、分からない
まず、どうしてそんなことを言う?
東京
大阪
確かに、東京がどんなに辛い思いをしているのか、オレには分からない。
何も言えないオレに、更に言葉を投げ掛ける東京
東京
東京
東京
東京
東京
こんなに大きな声で、愚痴を言う東京は初めて見た。
どうして、気づいてやれなかったのだろう
こんなにも東京が追い詰められてたとも知らずに、オレはッッ…
東京
なくなってしまえば良いんですよ!!!
大阪
愛知
東京の大声を聞きつけて、愛知がやって来る。
オレは愛知の質問に答えられないまま、自分ズボンを握って俯いていた。
東京
東京が頭を押さえてしゃがみ込み、また叫ぶ
まるで、心の中が闇に染まって行くように
大阪
愛知
取り敢えず東京を落ち着かせようと、オレと愛知が叫ぶ。
けど、その言葉は東京の心には届いていなかった
東京
東京
東京
愛知
訳が分からなかった
戦うと言うことは、つまりは戦争をすると言うことだ
東京
東京
愛知
愛知が止めようとするが、東京は無視して話し続ける。
東京
東京
東京はそれだけ言い捨てて、オフィスの扉を乱暴に開け、大きな音を立てて閉めた
暗いオフィスの取り残されたオレと愛知は、呆然と立ち尽くしていた。