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「ここは、どこだ。」
「痛い…苦しい…悲しい……」
「誰かが泣いている」
必死で手を伸ばすが、彼の手が彼女に届く事はなく、涙を流す彼女を見ている事しか出来ない。
「駄目だ…、意識が……」
???
???
意識が途絶える前、彼女は憎悪に塗れた表情で彼の者の名を叫び出す。
???
【 東方Project 】 ✕ 【 東映 】
この物語はフィクションであり
如何なる事象も"幻想"である
神奈川県 【 探偵事務所 】
事務室に広がる、苦味のあるコーヒーの香り。 彼は、資料をまとめながら一口づつコーヒーを味わって仕事をしている。
柊 新太 [ヒイラギ アラタ]
名「柊 新太」 性別「男性」 年齢「22歳」趣味「特撮鑑賞・読書」
柊 新太
柊 新太
柊 新太
柊 新太
柊 新太
柊 新太
探偵の仕事を初めて早半年、初めは興味本位で応募した仕事だったがコレがビンゴだった。
俺には昔から周りをよく見る癖がある。 一人称視点に留まらず二人称三人称の視点で周りを見る事で、判断能力や危険察知能力が自ずと向上していた。
それが探偵の仕事で、それなりに役に立つ。
柊 新太
呼吸を整えた後、ポケットに両手を入れながら整備されているレンガの道をトボトボと歩く。
気がつけば都会の中に建てられている古い神社 [ 鳥居 ] の前で立ち止まっていた。
柊 新太
柊 新太
柊 新太
周りを良く見てみると人の気配は無く、神主一人すら姿が見えなかった。
まるで神隠しにあったかのように。
柊 新太
【 神社の裏 】
八雲藍
八雲紫
妙な格好をしている謎の2人は、神社の裏手で血を吐いて倒れている神主を回収していた。
そんな最中、新太は気配を消しつつも目にした光景に驚愕しながら呼吸を落ち着かせて唾を飲む。
柊 新太
柊 新太
八雲藍
八雲藍
八雲紫
八雲藍
柊 新太
柊 新太
素早く内ポケットから携帯を取り出し、電源を付けるも、圏外と表示されて電話をかける事が不可能と知る。
柊 新太
柊 新太
携帯に視線を移した瞬間、気がついた時には新太の視線から怪しい2人組の姿は消えていた。
八雲藍
柊 新太
咄嗟に前を向くと、古代道教の法師が着ていそうな服装の女性が鋭い瞳を彼に浴びせていた。
八雲藍
柊 新太
八雲藍
八雲藍
柊 新太
柊 新太
柊 新太
八雲藍
八雲藍
柊 新太
八雲藍
柊 新太
柊 新太
その言葉を耳にした彼女は鋭い眼光から一変、瞳孔が鋭くなり獣の様な瞳で新太を見つめた。
八雲藍
八雲藍
八雲藍
柊 新太
その時だった、何も無い場所から突然に別の空間が広がるとスキマから上半身を出す金髪の女性が現れたのだ。
"スキマ"から現れた不気味は女性、しかしそれ以上に気品も感じさせる振る舞いと美貌を持っていた。
八雲紫
八雲藍
柊 新太
柊 新太
八雲藍
彼女の背後に青い炎が現れると、九つに別れた炎は隠していた物をさらけ出した。
柊 新太
八雲藍
そして彼女が新太との距離を詰め、間合いに入った瞬間に左手を軽く横に振ると九つの尻尾が束となり、鞭の形で薙ぎ払う。
それは既に尻尾では無く、人間からして見れば凶器そのものに近い。
柊 新太
柊 新太
柊 新太
この時、新太の脳裏に過ぎったのは強烈な死のイメージ。人生と言う短くも長い物語において、必ず平等に訪れる幕引きという名の死。
目を見開き死が迫るのを感じた直前、物語が止まった形で全てが停止した。
柊 新太
柊 新太
柊 新太
その時、意識に語り掛ける妙に落ち着いた女性の声、いったい彼女は何者なのか? 理解に苦しむ。
???
???
柊 新太
???
???
胸に手を当てる彼女は、悲しそうな表情で語る。
???
???
???
願いを語る彼女、彼の背後に無限に続く"主人公"の意識達は皆、新太に視線を向けていた。
柊 新太
???
???
???
???
???
???
柊 新太
柊 新太
柊 新太
???
???
「運命だから」
柊 新太
柊 新太
柊 新太
再び物語は始まり、止まっていた全てがゆっくりと動き始めた。
柊 新太
八雲藍
「"覚醒"の時は近い」
柊 新太
「思い出すのだ」
「君は何に憧れて探偵になった?」
柊 新太
柊 新太
柊 新太
柊 新太
柊 新太
自身の胸に手を当てると暖かい、この胸の高鳴りを久しく忘れていた。
「"仮面ライダー"」
「其れこそが君の力の源となる…」
「さぁ、今こそ」
「目覚めの時だ」
突如として新太から放出された膨大な生命エネルギー、その光景を見ていた八雲紫は彼に興味を持った表情を見せた。
八雲藍
八雲紫
八雲紫
八雲藍
八雲藍
八雲紫
八雲紫
柊 新太
目が覚めたと同時に放出されていた紫色のエネルギーはピタリと止まると、新太は何を考えたのか?2人を凝視して謎の変身ポーズを構えた。
八雲藍
心配する藍を無視して、彼は「仮面ライダー1号」の変身ポーズを再現する。
その時、奇跡が起こる
新太の腰にあるはずも無い「仮面ライダー1号」の変身ベルトが巻かれていたのだ。
八雲紫
柊 新太
柊 新太
赤と緑の風が彼を包み込み、次に姿を現した時は、謎のスーツに身を包んでいた。
八雲藍
八雲藍
仮面ライダー1号[柊 新太]
仮面ライダー1号[柊 新太]
仮面ライダー1号[柊 新太]
柊 新太
覚醒の反動により気絶した彼を見下ろす2人。
八雲藍
八雲紫
八雲紫
八雲藍
八雲紫
スキマに放り込まれた新太は、果たしてどうなるのか? この選択が幻想郷の命運を定める。
[ to be continued ]
次回予告
無事に幻想入りを果たした青年 [柊 新太]は、八雲紫の助言によって人里で何でも屋を営んでいた。
己の力と向き合い始めた頃… 人里に降り立つ不気味な影、彼女は一体何者なのか?
次回 東方幻想仮面
第2話 「人里の何でも屋」
幻想郷に最悪の魔の手が迫る