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ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
こんなことで僕らは簡単に信じあってきたんだ、
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみの手を握った時、もう 微かな震えも無くなっていて
誰にも縛られないで二人で線路の上を歩いた。
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
そして、お金を盗んで二人で逃げて、
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
流れる汗も、落ちたメガネも、今となっちゃどうでもいいや
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
いつか夢見た優しくて、誰にも好かれる 主人公なら、
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
しにがみ
あてもなく彷徨う蝉の群れに
水も無くなり揺れ出す視界に
迫り狂う鬼たちの怒号に
馬鹿みたいにはしゃぎあい
しにがみ
ぺいんと
ふとしにがみはナイフを持った
しにがみ
しにがみ
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
そしてしにがみは首を切った
まるで何かを映画のワンシーンみたいだった
白昼夢を、見ている気がして、
リアム
リアム
リアム
気づいたら僕は捕まっていて、
君がどこにも見つからなくて
君だけが
ーーどこにもいなくてーー