今回、性行為やそれに準ずる内容は含まれてませんが、天彦が他人の体液を飲む描写があります。
あれから数日後…
天彦
彼の装いは普段と全く違った。 紫に染められた孔雀を連想させる羽をまとい、ぴっちりとした黒いパンツに薔薇模様があしらわれた薄手のトップス。その間から見える鍛え上げられた筋肉はとても凡人とは思えなかった。
天彦はビルの屋上に立って準備を進めていた。天彦単独での作戦のため、念入りに手順やルートの確認をしていた。
天彦
怪物が解き放たれたようで、平和だった街に人々の悲鳴が響き渡った。
天彦
天彦はどこからか取り出した試験管の中に入っている白濁とした液体を飲み込む。試験管のラベルには、リカピュアと書かれていた。
天彦
怪物が出現しました。皆さん逃げてください!
リカピュア
リカピュアの的確な指示で、現場は速やかに動き出し一般人の避難が完了する。
リカピュア
リカピュア
今回の出動はリカピュアにとって不安があった。それはステッキ無しでの魔法発動の実験も兼ねていることである。
先日、課長の実験によってリカピュアの全身を巡っていた魔力は胎内に1つと塊として存在している。 魔法は発動時体内の魔力をステッキ等の媒体を通して一箇所に集め、高圧力なエネルギーを放つものである。
課長の理論では、一箇所に予め魔力が集まっていればステッキ等の媒体を通さずに素早く魔法を放てるとの事だった。
その為今回リカピュアはいつも使っているステッキを持たず、新しい箒が手元に無いのもあり、手ぶらでの出動である。
リカピュア
リカピュアは決意を抱き怪物が暴れている現場への走り出した。
リカピュア
リカピュア
リカピュア
リカピュアは怪物のいるところへたどり着き、先手必勝といつものように魔法を放とうとしたが、怪物の方向へかざした手が魔法を放つことはなかった。
むしろそれにより隙が生まれ、怪物の攻撃を受けたリカピュアやその他魔法使い達も地面に叩きつけられ傷を負う。
主戦力が魔法を使えない状態で、混乱し指揮系統は乱れた。統率の崩れた魔法使い達は怪物を倒すことを最優先に魔法を乱射する。
怪物は巨体の割に素早い動きで魔法を避け、避けた先にいる別の魔法使いに当たる。そんな不毛な意図しない利敵行為に加え、怪物の素早い動きから繰り出す攻撃で魔法使い達の戦力は削がれる一方だ。
リカピュア
リカピュアも例に漏れないどころか、魔法が使えない今は怪物以上に仲間の魔法を受け続けその場に倒れ込んでしまった。
リカピュア
リカピュア
リカピュア
リカピュア
怪物を前にダメージを受けすぎた体はもう動けない。リカピュアは意識が遠のく最中、紫の人間が飛び蹴り1発で怪物を吹き飛ばしてこちらに近づいて来るのが見えた。
リカピュア
リカピュアが目を覚ますと見知らぬ天井が視界に入る。今寝ているベットも、見覚えは一切ない。
リカピュア
天彦
リカピュア
ベットから起き上がり最近聞き慣れてきた声のする方を向くと、ベット周りに天井まであった檻越しに孔雀のような紫の羽が特徴的な人間が立っていた。
リカピュア
天彦
リカピュア
リカピュア
天彦
天彦
リカピュア
お互い友人に近い関係性なこともあり場の雰囲気は和やかになる。
リカピュア
リカピュアのこの発言に天彦は少し間を置いて口を開く。
天彦
リカピュア
天彦
天彦
リカピュア
リカピュア
天彦
天彦
リカピュア
天彦
天彦
リカピュア
天彦
リカピュア
リカピュア
天彦に真剣な顔で閉じ込めると言われ、流石にリカピュアも冗談でないことを悟ると部屋から出ていく天彦に向けてここから出すように懇願する。
リカピュア
しかし、檻に阻まれ天彦を引き止めることは叶わず部屋から出ていくのを見ることしか出来なかった。
リカピュア
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