Iris子育て総集編

そして､あの日から1ヶ月が経った頃｡

あの話から2ヶ月｡ 俺達2人はめっちゃ話した｡ その結果､天音の頼みって事や､俺達2人ももし子供が出来たら2人くらい欲しいねって話してた事から､俺達は天音の頼みを聞いてみる事にした｡

病院

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…ﾊﾞﾀﾝｯ(しょまろ退室)

そっから俺達は､色んな事を乗り越えてきて､ 安定期に入り､性別も分かり､辛かった後期悪阻を乗り越え､予定日までは残り4日となった｡

20分後

ﾊﾞﾀﾝｯ(天音ちゃん退室)

ﾊﾞﾀﾝｯ(いふくん退室)

数分後

ｶﾞﾁｬ(リビングのドア)

何故か知らんけど､まろちゃんが作ってくれたおにぎりは食べられそうやったんや｡ まろちゃんが作ったおにぎり､丁度良い塩加減で優しい味がするねん…

痛いのがマジで根っから嫌いな俺からしたら､この陣痛の痛みといい､出産の痛みといい全てが地獄…やけどそれはお腹の子も頑張っとるって証拠やから俺も頑張らんとなぁって思う｡

絶え間なく襲ってくる気持ち悪さ､ そしてそんな事はお構い無しに襲ってくるお腹と腰の痛み｡俺からしたら地獄の他なかった｡ 痛みに耐えるため､意外と強くまろちゃんの服を握ってしまった｡ 早く…15分間隔にならないかと思ってた｡

2時間後

部屋

病院に着いてから2時間｡ 陣痛の間隔的には10分｡ さっき診てもらったとこ､6cm開いてるらしい｡ そのため陣痛も強くなり､赤ちゃんも降りてきとるから､初兎には今までにない痛みが襲ってる事だろう｡

今回で2回目やけど､やっぱ苦しんどる初兎を見るのは辛い｡ ただ隣で…初兎の腰をさすってやる事しか出来ん俺自身が歯がゆかった｡

3時間後

ｺﾝฅ^•ﻌ•^ฅｺﾝｸﾏｧｧ(｢🧸･ω･)｢🧸 (あ､お久しぶりでーす)

(っ'ヮ')╮ -。・*・:≡◓ (ガチャガチャのカプセル投げんといて)

移動した部屋

さっき診てもらった段階で9cm｡ 後1cmやねんけどその1cm開くまでがすごい 長く辛い｡

後1cm｡陣痛の間隔は10分｡ そろそろ初兎の体力的にも精神的にも限界が 来る頃だろう｡

この何時間かだけで､何回… 俺と初兎が変わってやれたら良いだろうって 考えたことだろう｡ やけどこれは初兎にしか出来ひん事やから俺が変わってやる事は出来ない｡

初兎…お前は…どこまで優しいんや… 何で…自分が…初兎自身が1番辛いんに…俺の事慰めてくれて､励ましてくれるん…

1時間後

俺がまろちゃんを見上げると､まろちゃん… すごい優しい笑顔で､俺の事見てくれた｡ そんなまろちゃんの笑顔に俺は一体… 何回救われたんやろう｡辛い中でもはっきりと見えたまろちゃんのあの笑顔で…俺は少し リラックスする事が出来た｡

ｸﾞｸﾞｸﾞｯ

ｸﾞｸﾞｯｽﾞﾙｯ

ｽﾞﾙｯ…ｽﾞｽﾞｯ

赤ちゃんの頭が丁度痛いとこに挟まって､陣痛の来てない時にも痛みが来る｡ 陣痛の合間も痛みと戦わなくちゃいけない｡ 実質休憩無しって事や…

ｽﾞｽﾞｽﾞｯ

まろちゃんが俺を下に向かせてくれた時､確かに俺の足の間にちっちゃい頭が見えた｡ あんな小さいのに…こんな痛いんやと思った｡

ふにゃあ､っんにゃぁ､っ！

何回…初兎のあの言葉に助けられたんやろう｡ 活動中も…子育てとかも…俺は何回初兎に助けられたんやろうね… 初兎は俺が助けてくれたって言うとるけど… ホントの事を言うと俺が初兎に助けられとるんやと思う｡ 最後まで諦めず､やりきってくれた初兎｡ ほんまに感謝しかない｡ありがとう｡

ずっと隣におってくれて…俺を支えてくれた… まろちゃん｡ まろちゃんがおらへんかったら…きっと俺は ほんまに途中で諦めてた｡ やけどそんな中でも…俺に声をかけ続けてくれて､腰押してくれて､さすってくれて｡ 水をくれて､サポートしてくれたまろちゃん｡ あの子が生まれたのも全てまろちゃんと一緒やったからやと思う｡ほんまにありがとう｡

‘’奏音‘’(かのん)

そして 奏音ちゃんが生まれて1週間