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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

神田健二

神田健二

俺の夢はァ…

神田健二

神田健二

どこでェ、消えたんだろうな…

深夜二時、一人のサラリーマンが 都会の街を歩き、家へと帰る

神田健二

好きだったな…

神田健二

絵を描くの…

神田健二

自作漫画も何冊も作ったさ…

神田健二

なれる事ならなりたい…

神田健二

漫画家に

キーンコーンカーンコーン♪

十五年前

友達

神田君ッ!!!

休み時間になると、真っ先に俺の元へ 走って来る友達がいた

友達

またさァ!!

友達

神田君の作った漫画読ませてくれよッ!!

神田健二

あぁ~…

神田健二

良いけどォ、まだ完成してないよ?

友達

良いんだ良いんだッ!!

友達

途中でもッ!!

俺が昔自作した漫画

『ゴッド・ウォーズ』

クラスの皆が好きだった漫画だ

でも、この友達が誰よりも先に読んでくれた

すぐに駆け付けてくれた

嬉しそうに読んでくれた

この時は、自分は立派な漫画家になれる。

なんて、思っていたさ…

神田健二

あぁ…

神田健二

学生の、頃はな…

そして俺は、

かすれた目を開きながら線路に足を 踏み入れた

その時だった

俺の視界が急に真っ暗になり、

体が吹き飛ぶ感覚がした

あぁ…

俺はァ…

電車に轢かれたのかァ…

まあ…

これでこの世界からいなくなれるのなら

良い…か…

そして俺は死を受け入れる

なぜか俺は気持ちいいとさえ思った

体が軽くなった

ゴッゴゴゴゴゴゴォッ…

あれ?…

何だこの感覚…

全身が溶けて行くような

まるで炭酸を頭から被ったような

ジュゥワァァァァッ…

ジュジュジュゥゥゥッ…!!!!

ビュゥオンッ!!!

神田健二

ん…

神田健二

んん…

神田健二

ん…?

神田健二

えっ…

神田健二

生き…てる…?

俺は、なぜか目が開いた

そして、全く痛くもなかった

神田健二

ってかァ…

神田健二

どこだ、ここ

神田健二

もしかして俺ェ…

神田健二

飛んでる…?

そして気がつくと俺は、空高く飛んでいた

神田健二

でも…

神田健二

案外怖くないかもなァ

神田健二

ちょっとォ…

神田健二

神田健二

楽しいかもなァッ!!!

ビュゥオォォォーンッ…!!

そして俺は風を切り真下へと落ちていく

神田健二

ヒャァッ…

神田健二

ホォォォォーッ!!!!

ビュゥゥゥーンッ…!!

神田健二

イャッホォォォーッ!!!!

神田健二

最ッ高ォォォーッ!!!!

ビュゥゥゥンッ…!!

神田健二

よっし…

神田健二

このままァッ…

神田健二

ビルを突き破れぇいッ!!!!

ビュォゥンッ…!!

バァリィンッ!!!!

パラパラパラァーッ…!!

神田健二

クククッ…

神田健二

ダァーハッハッハァッ!!!!

神田健二

全ッッッ然

神田健二

痛くねぇし怖くねぇッ!!

神田健二

何なら、最ッ高ォの気分だッ!!!

神田健二

これはァ…

神田健二

死んだ後に見る夢か何かかァ?

神田健二

分かんねぇけど

神田健二

ずっとこの世界にいられるなら最高だーッ

キィッ バタンッ

見知らぬ社長

ん?

神田健二

ん?

見知らぬ社長

見知らぬ社長

ばッ…

見知らぬ社長

ばッ‥ばッ…

見知らぬ社長

バケモンだァァァッ!!!!

タッタッタッタッタッ!!

神田健二

おいッ!!待て逃げるなッ!!

神田健二

化け物とは何だッ、化け物とはァッ!!!

神田健二

チィッ…

神田健二

ちっと気が殺がれたぜ…

神田健二

クククククッ…

神田健二

まー良い…

神田健二

ど~せ、死語の世界だ

神田健二

あの髭野郎ォを、ズッタズタにしてやろォ

神田健二

ヘッヘヘヘェ…

見知らぬ社長

なッ…

見知らぬ社長

何だったんだ、あの怪物はァ…

見知らぬ社長

鋭い黒い爪に…赤く光った目ェ…

見知らぬ社長

さらにギザギザとした無数の牙にィ…

見知らぬ社長

そして、いたる所から生えたむき出しの骨…

見知らぬ社長

こッ…

見知らぬ社長

怖すぎるぅ…

その時

バンバンバンッ!!

神田健二

開けろォ、じじぃッ!!!

見知らぬ社長

ひぃぃッ!!

そして俺は髭野郎がいる部屋のドアを、 拳でドンドンと叩く

見知らぬ社長

やっ…やめろぉッ!!!

しかし、髭野郎も負けじと俺が叩くドアを 押さえ、開けられるのを防ぐ

見知らぬ社長

誰なんだお前はァッ!!!

神田健二

この野郎ォ…

神田健二

その目の前で教えてやるよォッ!!!!

ガシャァンッ!!!!

見知らぬ社長

うぅわぁーッ!!!

ガランッガラァンッ!!

そして俺はそのドアを髭野郎ごと蹴り飛ばした

神田健二

さあて…?

神田健二

俺のどこが化け物だってェ?

見知らぬ社長

えッ…?

見知らぬ社長

もしかしてェ…

見知らぬ社長

気付いてないのか?

神田健二

神田健二

あ?

見知らぬ社長

スマホ持ってるなら確かめてみろ

見知らぬ社長

自分がどんな酷い顔してるかなァッ!!!

ビュンッ!!

バァコンッ!!!!

見知らぬ社長

ぐぅはァッ!!!!

ドサァッ!!

神田健二

すまん、手が滑って少々顔を殴っちまった

神田健二

まー、寝とけよじじぃ

スッ…

そして俺はスマホを取りだし、自分の顔を カメラで見てみる

神田健二

神田健二

なッ…

神田健二

なんちゅう顔…だ…

俺はその何とも酷い顔に絶望した

神田健二

そんな馬鹿な…

神田健二

こんな顔でどーやって…

ダッダッダッダッダッ!!

警察官

いたぞッ!!!

警察官

怪物だッ!!!

神田健二

神田健二

え?
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