事件から数日後
2年 教室
乃々華
悟
悟
ん?
乃々華
あの人は?
悟
体内の呪霊はちゃんと取り除けたよ
乃々華
そう…
星音
良かったね
悟
そうだ
悟
彼がののと話がしたいって言ってたよ
乃々華
私?
悟
うん
悟
会いに行く?
乃々華
うん…
星音
詩優も誘おうか?
乃々華
そう…だね…
悟
失礼しま~す
暦 大我
あ…どうも
悟
どうも
悟
連れてきましたよ
乃々華
こんにちは…
星音
お久しぶりです
詩優
………
星音
詩優…
乃々華
あの…
暦 大我
ん?
乃々華
ほんとにごめんなさい…
乃々華
謝って済むことじゃないのは分かってます
乃々華
でも…
暦 大我
もう良いんだよ
乃々華
え?
暦 大我
俺の方が伊織のことを分かっていなかった
暦 大我
眠ってる時に伊織に言われたよ
暦 大我
『私の意思でののを守ったの』
暦 大我
『だからののを責めないで』って…
乃々華
伊織が…
暦 大我
だからもう良いんだ
暦 大我
それに…
暦 大我
妹の分まで生きてくれるんだろ?w
乃々華
…っ!
乃々華
はい!
暦 大我
それだけで十分だよ…
暦 大我
それから…
大我が詩優の方を見る
暦 大我
ありがとう
詩優
え…
暦 大我
君があの時叱ってくれなかったら道を間違えていたかもしれない
暦 大我
本当に感謝してるよ
詩優
いえ…
詩優
私の方こそ生意気な口聞いてすいませんでした
悟
そろそろ授業に戻ろうか
星音
そうですね…
乃々華
じゃあ私たちはこれで
暦 大我
はい
3人が出ていった後
暦 大我
あの…まだ何か?
悟
少し聞きたいことが
暦 大我
何でしょう?
悟
あなたに呪霊を埋め込んだのは誰ですか?
暦 大我
え…
悟
あなたが自分で呪霊を体内に埋め込むなんてこと出来るはずがない
悟
誰かに話を持ち掛けられたんですか?
暦 大我
俺も分からないんです
暦 大我
家に郵便が届いて
暦 大我
力が欲しければ指定の時間と場所のところに来いとだけ書かれていて
悟
その郵便は?
暦 大我
読み終わったら突然燃え始めて消えてしまったんです
悟
(郵便に何らかの術式を添えていたのか…)
暦 大我
それで指定の場所に行ったら全身真っ白の人が立ってたんです
暦 大我
顔までは見えなかったんですけど
暦 大我
その人に呪霊を埋め込まれた記憶があります…
悟
そうですか
悟
ありがとうございます
暦 大我
いえ…
悟
(彼に呪霊を埋め込んだのは一体誰なんだ…)
悟
(まだこの事件は終わってないのか?)
傑
悟
悟
どしたの、傑
傑
事件の呪霊について分かったことがあるから着いてきて
悟
うん
悟
それで?
悟
分かったことって?
乃々華
ちょっと待って
乃々華
まず何の話をするために私達を呼んだの?
傑
そうだね
傑
まずそれから話さないとだね
傑
悟達が乃々華を助けてる間にこっちも呪霊について調べてみた
傑
そうしたら…
傑が写真を見せる
詩優
これは?
傑
呪霊の写真だよ
星音
……!?
星音の顔が一瞬だけ強張った
詩優
(星音先輩?)
乃々華
だからなんでこの写真が出てくるの?
傑
その呪霊はおそらく暦 大我に埋め込まれたのと同じやつだろう
傑
そして前々から起きている事件の呪霊でもある
乃々華
それって撲殺の…?
傑
そう
悟
じゃあこれを追えばあの事件の真相を知れるってこと?
傑
おそらくね
乃々華
なら追えば良いじゃない
傑
それがね
傑
この呪霊はおそらく操られてるんだ
詩優
ならこの呪霊は呪術師が絡んでるんですかね?
傑
そこまでの確証は無いけれど…
星音
私…ちょっと風にあたってくる…
乃々華
星音?
星音が教室から出ていく
詩優
星音先輩、どうかしたんでしょうか?
乃々華
さぁ…
悟
とにかくこれは1度こっちでも調べてみるよ
悟、傑が出ていった後 教室には詩優と乃々華が残っていた
詩優
あの…
詩優
のの先輩
乃々華
ん?
詩優
星音先輩のところに行きませんか?
乃々華
でも…
詩優
この呪霊の呪印
詩優
星音先輩の家紋に似てません?
乃々華
呪印?
詩優
ここです
詩優が写真を指差す
乃々華
あ、ほんとだ
詩優
行きましょう
乃々華
そうだね